レビュー一覧に戻る
求むハズ

求むハズ

THE MILLIONAIRESS

92

********

4.0

メロドラマへの抵抗

1960年。アンソニー・アスクィス監督。大富豪の娘(ソフィア・ローレン)は知的で美人で高慢な女性だが結婚相手の条件を決めた父の遺言に縛られて幸せな結婚ができない。彼女に見向きもしない貧乏医者(ピーター・セラーズ)を好きになってしまって盛んにアタックするが、彼の方にも母親が決めた条件があって、、、という話。 金がすべてを解決すると思っている娘に対して社会主義者(端々にサルトルの影響が)の男が示す抵抗が恋のために崩れ落ちていく、という上質のメロドラマになりそうなものですが、展開のスピードは遅いしカメラは中途半端だしセリフもいまいち。製作年代を考えれば、それ以前のメロドラマをまったく見ていないか(これはありえない)、または頭ごなしにメロドラマを嫌悪しているのかのいずれかとしか考えられません。医者の男の金持ち女性への抵抗のように、このメロドラマへの抵抗は堅苦しい。美しい場面もない。 おもしろくなりそうな材料なだけに残念な感じが強く残ります。

閲覧数246