人魚の傷
あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(2件)
- sei********
4.0点
ネタバレ不老不死モノの傑作。
このレビューにはネタバレが含まれています。 - pin********
5.0点
ううう、シリアスでした。 その上グロテスクでした…。 高橋留美子さんの漫画のアニメ化作品です。 原作は未読で、 はじめて人魚シリーズというものに触れました。 彼女のシリアス作品は、 『笑う標的』にもびっくりしたんですけど、 これも驚くほど重たかったです。 人魚は、 その肉を食べると不老不死になる妙薬として登場します。 これはそれにより不老不死になってしまった人たちの物語。 しかしその肉で誰もが不老不死の体を得られるわけではない。 死んでしまったり、 “できそこない”となり醜い怪物となってしまう…。 そしてその確率のほうが遥かに高い。 選ばれし不老不死になった者たちは、 辛い運命を背負うことになる。 愛するものたちは遠い過去に消えて、 新たに誰かを好きになっても、皆、先に死んでしまう。 本来生きるはずだった時代が去ったあとの 孤独は計り知れない。 『俺たちみたいなのが、 いちいち人を好きになってちゃ、たまんねぇじゃないか。』 大人の姿で不老不死となった勇太は 500年の孤独ののち、同じ運命の真魚(マナ)に出会えるが、 800年少年の姿で生きてきた少年は その子供の姿ゆえだれかに頼って生きるしかない。 人魚の肉を食わせ、多くの人を犠牲にしながら見つけた、 母親がわりの美沙は、 次第に不老不死の力を失い始めていた。 結婚指輪が印象的に出てくるのがとてもせつない。 それは一緒に生きていこうって印なのだけど、 いつまでも一緒ってことにはならないんだよね…。 大事なのは一緒にいようと決めたこと、 そして今一緒にいられることなんだろう…。 500年生き、800年生きる人が どんな選択をして、どんな決意をするか。 彼らは極端な運命を背負った者たちだけれど 私たちだって本当は同じかもしれない。 凄い世界感とストーリーの完成度で、 原作も読んでみたくなりました。 私が好きな人魚は、 アンデルセンの人魚姫を甘々にした リトルマーメイドのような世界感なのですが、 ダークな和風人魚世界もいいなぁと思えました。 (赤い蝋燭と人魚なんかも怖いですね…。) ヴィジュアルにこだわる実写監督が リメイクとかしてくれないかなぁ。 でも実写じゃグロテスクすぎて観ていられないかも…>< 貴重なたったひとつのレビューを書いてくださっていた 晴雨堂ミカエルさん、 レビュータイトルとご評価が鑑賞のきっかけになりました。 ありがとうございます。 あーーらんまが観たくなってきた~っ >< 笑 (らんまのアニメの声優さんがよく出てるのに、 雰囲気はまったく違います。。)
スタッフ・キャスト
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