赤と黒

LE ROUGE ET LE NOIR

200
赤と黒
3.0

/ 1

0%
0%
100%
0%
0%
作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(1件)

ロマンチック50.0%知的50.0%

  • ootutaro

    3.0

    ★一度は見ておきたいスタンダールの名作

    ●いわずと知れたスタンダールの名著「赤と黒」を映画化したもの。これだけの名著に関わらず、映画化は少ない(多分2つ)。それだけ映画化が難しいということかもしれない。というのも、ストーリーをそのまま映像化しただけでは「野心的でハンサムな青年を主人公にした不倫・恋愛映画」にしか見えないからだ。登場人物の人間関係だけを取り上げると、昼メロと大差ないので、文芸大作として格調高く映画化するのは至難の業だ。 ●この映画がそれに成功しているかどうかは見る人によって異なるだろう。個人的には、やはり物足りなさが残るが、これだけの文芸大作を3時間に押し込んでいるのだから、限界があるのはやむを得ないかもしれない。 ●映画のなかで、革命家ダントンの評価について、主人公と貴族の子弟が議論する場面が出てくるが、こういう場面や、映画冒頭の被告人陳述の内容を見過ごすと、スタンダールが意図したこの物語の社会性が欠落してしまい、単なる不倫・恋愛物語に終わってしまう。と言っても、この映画だけから時代背景や当時の政治・社会状況を読み取ることも難しいので、結局、この映画を理解できるのは、小説を読んだ人か、先に時代背景などの解説を読んでから映画を見た人に限定されてしまうだろう。 ●それじゃこの小説(映画)の社会性って何だ ? ひとことで言えば、市民革命の初期におきた反動政治の時代、聖職者や貴族政治家が牛耳る政治・社会状況のなかで、能力があっても浮上できない青年(に代表される大衆)の閉塞感を男女の恋愛劇を通して描いたもの、ということになるだろうか ? 映画のなかでも、聖職者の功利的・打算的な生き方や政治家の腐敗が繰り返し描かれるが、貴族政治や宗教的権威の欺瞞をここまで直視し、表現するリアリズムは、スタンダール以前には見られなかったもので、それがこの小説の評価を高めている。 ●まあ、そこまで堅苦しく考えないで、マチルド役のアントネッラ・ルアルディ(映画発表当時23歳)のキリッとした知的な美しさを鑑賞するだけでも価値がある。姥桜好みならレナール夫人役のダニエル・ダリュー(同37歳)もいいんですが…。レナール夫人のメイドやカフェの女給なども美人ぞろいで、映画の中身より印象に残ってしまう。  

スタッフ・キャスト

人名を選択するとYahoo!検索に移動します。


基本情報


タイトル
赤と黒

原題
LE ROUGE ET LE NOIR

上映時間

製作国
フランス/イタリア

製作年度

公開日
-

ジャンル