あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(1件)
- pir********
3.0点
アニメ関係の本を見ると必ずと言っていいほど出てくるこの作品。気になってはいたのですが、一般にはなかなか知られていない感じですよね。今回、図書館にDVDがあったので鑑賞しました。 かなり努力して作り込まれたのがわかりますが、感情移入しにくいシュールな展開と、ファミコンのようなSE(ピコ~ン☆)はどうかなーといった感じでした。ヒロインや女王様もあんまりかわいいって感じでもないし…。でも雪の表現や色合いにはかなりこだわっている感じがします。 1956年というと、この頃ディズニーでは「わんわん物語」、「ピーターパン」、「眠れる森の美女」などが公開されています。「白雪姫(1937)」から20年も経っているのに、それよりも前の「シリーシンフォニー(短編シリーズ)」のような作画と動き…。冒頭のウサギと、バンビに登場するウサギではやはりかわいさに雲泥の差があると感じます。同じ時期のディズニーのアニメーション技術の高さ、世界とのレベルの差をを改めて思い知りますね。 この頃の日本はというと…ようやく手塚治虫氏が虫プロを立ち上げ、「ジャパニメーション」がようやく始まった時期でした。こんにち、エヴァやプリキュアが巨額制作費をかけた実写映画を抜いてランキング1位を取るまでになりましたが、まだまだアニメは子供が見るもの、幼稚なものといった偏見が日本には根強く残っていると思います。ちょっと悲しい事ですね。 映画の内容はともかく、ジャパニメーションの発展を目指した黎明期のアニメーター達が、こういった芸術性を求めるアニメ映画を見て何を感じていたのか、想いを馳せるのもまたアニメファンの楽しみかもしれません。
スタッフ・キャスト
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