作品レビュー(1件)
- kak********
2.0点
原題は”THE BODY”で、本作品の場合イエス・キリスト の謎に迫る物語なので”聖体”と訳すべきか? 2000年の眠りから覚めた”秘宝”を巡ってエルサレム を舞台に繰り広げられる冒険は格別興味深くもなく、むしろ 平凡なストーリーに終始する。 そもそも主役のアントニオ・バンデラスはシルヴェスター・ スタローンと競演の「暗殺者」と言う邦題の似通った映画で 殺し屋の役を熱演して成功している。本作品の「抹殺者」は それにあやかってつけた題名と疑いたくなるほど、内容と かけ離れている。 共演は「ポストマン」のアビー役でケヴィン・コスナーと 共演し映画デビューのオリヴィア・ウィリアムズ。「シックス・ センス」ではブルース・ウィリスの妻アンア・クロウ役で共演 するなど、目立たない所で活躍している。 本作品の見所は、歴史的”謎”でも、”アクション”でもなく 恋愛感情を超えた”人間愛”にある。その意味で女性考古学者 役のオリヴィア・ウィリアムズの役割は大きく、物語の前半と 後半の彼女の変化に注目である。 「暗殺者」のようなアクション映画の大作を胸に描いて期待を ふくらませると裏切られるが、白紙で観れば思いがけないものが 得られるかもしれない作品である。
1 ページ /1 ページ中