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トレーニング デイ (2001)

TRAINING DAY

監督
アントワーン・フークア
  • みたいムービー 369
  • みたログ 3,715

3.71 / 評価:1129件

見る者にとっても、トレーニングな秀作。

  • qo さん
  • 2007年3月28日 14時13分
  • 閲覧数 2781
  • 役立ち度 40
    • 総合評価
    • ★★★★★

骨太ハードボイル・ヴァイオレンス!みたいな事が、
DVDのジャケットの裏に書かれていた。
骨太、ハードボイル、ヴィオレンス。。。
なんて、響きが良い言葉なんでしょう!笑
好きなんですよ、こういう映画。

ナンの予備知識もなく、その言葉に惹かれて鑑賞。。
知っていた事と言えば、デンゼルワシントンが
この作品でオスカー獲った事。しかも「悪役」で。

ぃやぁ。。本当に骨太のハードボイルでしたね。。
かなり地味で、これといった銃撃戦もないのですが、
デンゼルワシントンとイーサンホークの熱演が果てしなく、
素晴らしい見物であり、これが作品に多大な「男っ気」を与えている。
イーサン・ホークもこの年のアカデミー賞助演男優賞に
ノミネートされているのが納得。。

まず、話が24時間で展開するというところが、かなり魅力的。
朝日が昇るところで、話が始まるところから、それが象徴される。
「今から最悪の一日が始まるぜ!!」みたいな。笑

そして、いつもと同じようなお目覚めをするイーサン。
そこで、家族のふれあいが描かれる。
ここで彼は、妻と子供を限りなく愛する良い奴って事が分かる。
このシーンがこの先の展開において、かなり貴重になってくる。
そして、麻薬取締課の新人刑事の初日の今日。
ベテラン刑事デンゼルと初対面。レストランでのやりとりは最高。
果てしないほどデンゼルがうっとおしい。笑
そして、訓練が開始されるが、どぉもおかしい。
デンゼルの訳分からんやり方に疑問を抱くイーサン。
しかし、同時に観客も不安になっている。
観客もデンゼルが良い奴か悪い奴か分からなくなっている。
まさに心理戦。そして、イーサンも散々な目にあっていく。
あれだけ家族を愛している奴が何でこんな目にあうのだ?
ここらへんで、早朝初の麻薬取締課に夢を抱いていた
イーサンの姿が思い返されて、胸が痛くなっていく。

で、本当に訳が分からなくなってくる。
こいつはもぉ絶対悪い奴だ!って確信出来るような事をしだかすデンゼルだが、
次のシーンではそれを妙に説得力がある説明で施してくるから、
また分からなくなる。「おい、分かってくれよ。」みたいな
デンゼルの瞳。。あれで、またもや辛いイーサン。

そんな繰り返しで、一転二転しながら迎えるクライマックス。
見事にこれまでちりばめられていた出来事の数々がリンクしてくる。
そして、マジで格好良いイーサンと、マジでウザいデンゼルの
血が流れまくる男のバトルがはじまる。圧巻。

何か、渋かったなぁ。。最後に至ってもウザいデンゼルだが、
何故か憎めないし、格好良い。やはりオスカーもの。

でも、デンゼルの悪っていうか、決して正当ではないやり方に、
陥ってしまったのかという背景に、やはり「アメリカ」がある。
格差社会の有様をリアルに見せつけているし、それが痛々しい。
まず、幹部に至っても悪に染まっているのだから、
イーサンのように正義を貫くものが、「ダサい」とか「アホ」になる。

言ってみれば、正義の集まりに一つ「悪」が混じったら、
それは紛れもなく「悪」と判断され、取り締められるが、
悪の集まりに一つ「正義」が混じったら、
それは「正義」として貫かれるかということ。
おそらく、「正義」が不当となり「悪」が正当となる。

この映画は、そういう事を訴えているんじゃないかな。
だからこそ、デンゼルの「悪」を最終的に倒すのは、
「正義」ではなく、またしても「悪」なのである。
そのつなぎ目には、イーサンの「正義」も関与されている訳だが。
しかし、イーサンの正義も長い目で見ると無力と言える。
ぅ~ん、深いなぁ。。笑 とにかくそういう映画です。

ちなみに、設定とかが類似している作品で、
マイケルマン監督の「コラテラル」があります。
これは、24時間ではなく。一夜の話なんですが、
テーマもしっかりあって、なかなかおもしろいです。

そぉ考えると、この作品を。もしマイケルマンが撮っていたら
どぉなっていただろう?っていう興味がわきますね。
トニー・スコットとかでも興味深い。

とにかく、この手の映画好きにはたまらないかもしれないですね。
で、もっと隠されているメッセージを探すのもおもしろいかも。
そんな訳で、なかなかの秀作だったと思います。

・・中盤で、ちょっとした銃撃戦があるんですが、
そのときのデンゼルの銃の持ち方が格好良すぎます。笑

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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