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トレーニング デイ (2001)

TRAINING DAY

監督
アントワーン・フークア
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3.71 / 評価:1129件

心まで麻薬に冒された悪徳警官デンゼル††

この秋の夜長、何か最近洋画を、それもデンゼルを観たい気分。。。
しばらく邦画に移りたくないような。。。でもたぶん観るだろうな。



先にお詫びを。
「戦火の勇気」レビューで、デンゼルを主演オスカー2冠と
紹介しましたが、1990年助演男優、2001年主演男優の各受賞です。
ゴメンナサイ~、やっぱ最近脳がスポンジになりかけてるようで~††



では本作レビューだけど、予備知識なしで観て見事に裏切られた気分と、
新しいデンゼル像に出会えた悦びと興奮に酔いしれた。



今までの「正義のデンゼル」を打ち破る本作、それに「戦火の勇気」でも
共演した名優スコット・グレンともども、そのイメージを塗り替える悪徳な
演技は、デンゼルファンなら一見の価値と見応え、新しい発見があるだろう。

(だって「戦火の勇気」ではデンゼル扮するサーリングは正義の軍人、
グレン扮するガートナーは、デンゼルに味方し軍の闇を暴くジャーナリスト。
これが、銀のネックレスやペンダントを首からチャラつかす飲酒運転悪徳警官、
歌手スティングのような髪型で、タンクトップ着た初老の麻薬売人総元締めに
なっちゃうんだもの。この共演した2作の落差の激しさ!はイイYO~)



と同時に、警察と犯罪者つまり正義と悪の奇妙な利害関係の上に成り立つ
LAの現実を、その地に経って目の当たりしたかのようなリアルなゾクゾク感
を、観る者は嫌でもグイグイと味あわせられる。



ということで、本作を楽しむ要素は、「意外性」と「スリリングさ」のみにある。



話は、それまで普通に警官をしていた主人公ジェイク(イーサン・ホーク)が、
希望の刑事への転属のため、その訓練初日の日に、もう一人の主人公で、
LA切っての麻薬捜査でベテラン刑事のアロンゾ(デンゼル・ワシントン)に
付いたのはいいが、その彼の悪逆な捜査スタイルと次々に降りかかる事件で、
ジェイク最恐の一日となってしまう。



ジェイクは、ごく普通の一般的な警官、でも優しくも青臭さが抜けてない。
彼にとってLAという街での麻薬捜査のデビューはまるで、
(ここ私の脚本入ります)



ジェイク「ソーセージバーンズ一つ」
店員  「・・・。」

店員、すかさずケチャップとマスタードがたっぷりかかったバーンズを出す。

ジェイク、不意にもすぐに出されたバーンズをいぶかしく思いながらも、
いきんでて朝食抜きで家を出たため、仕事初日もあり思いっきりそれをほおばる。

ジェイク「ん?な、何だコレ!?味がしないぞ!おい!オッサン!!」
店員  「わかったか。これがLAだよ。まだ新米のデカだろ。
     一人前なったら、まともなヤツ食わせてやるよ。
     ここでデカなんてやめとけや!死んだら食えねーぞ」



ニヤついた店員に捨て台詞を言われ、呆然とするジェイク。
そんな苦々しいものを勝手にイメージした私のたとえです。。。



本作を観る者も劇中のジェイクも、最初は立派な刑事になるための、
アロンゾの過酷な試練と思っていた両者、いや、でも不可解の連続。

このハスキーなベテラン刑事のホシを挙げるなら何でもする(殺人だろうが
法律違反だろうが何だろうと)という、この暴力に満ちた捜査手法。。。
そして何かに支配されたかのようにジェイクに牙を剥き始めるアロンゾ。



そう、この2人の犯罪に対する思いは決定的に違う。
そして悪夢のような結末が。



ちなみに、DVDのメイキングある未公開カットには、もっと人間味溢れる
アロンゾの描写があるのだが、本作はそれをほとんど排除することにより、
非情なまでのテイストに仕上がっており、私もこの方針が良かったと思う。

また劇中では本当のLAのギャングをキャストを登場させているので、
ただならぬ雰囲気に一役も二役も買っている。

それに未公開カットにあった、
「俺は13年もこのLAで麻薬捜査のデカをやってる。13は嫌な数だが、
20年で管理職だ。あと7年だ。ラッキーナンバーの7でチャラだぜ。」

ウーン、何とカッコいいセリフ。でも劇中のラストは。。。



最後にヘンな話だけど、もし私がジェイクの立場なら当然堪えられないので、
楽になるなら街のギャングに銃で頭撃ち抜いてもらって、
脳ミソと血が混ざったモノをLAのアスファルトにぶちまけたほうがマシと、
少し死にたい気分にかられてシマッタほど素晴らしかった。
こんな気分は初めて。。。



なのでその続きに更に「ノーカントリー」を観てイイ気分になってしまった。。。
ヤバい。。。これはもしかして「脳内麻薬」?

なんだか、スポンジが更に蕩けて、「無」の気分に入ったというか
悪魔の領域にいるあたしが確実にいる††

「ノーカントリー」のレビューはまた今度。

詳細評価

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