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千年の恋 ひかる源氏物語

千年の恋 ひかる源氏物語

GENJI - A THOUSAND YEAR LOVE

143

kih********

2.0

とうてい理解の及ばない世界

つまらぬ好奇心を起こしたのがいけなかった。結局はコンプレックスを確認することにしかならなかった。日本の、というより世界の古典といわれる源氏物語が、もちろん原典で理解できようがないし、現代文でも翻訳漫画でさえもなんのことだか分からず終いだったのを、映画でだったら分かるかと思ったのだった。無駄だった。 文学音痴とばかりもいえまい。私にはこの女だらけの世界がダメなのだ。由緒正しき高貴な人々の世界がダメなのだ。この物語は高貴なお姫様の対男性処世訓を教える教材であるらしい。作者であり師範である紫女史(吉永小百合さんが演じておられる)が自ら仰るところでは、テーマは「女の歯ぎしり」だとか。もう、私などに分かり様もない話なのだ。 源氏絵巻といわれるように、“絵”は確かに美しい。が、これも私なんぞの趣味ではない。その極め付けが、唯一の男かと思っていた光クンが、実は女だった。宝塚歌劇団の男役トップスターなのだそうだ。あとで配役を見て知ったような次第。 歌舞伎などの古典芸能では女役を専門の男役者が演ずるのはあるが、それへの憂さ晴らしか。まさか、それはあるまいけど、いや、もう結構。私はこういうのはダメ。美しさも艶も感じない。よほど偏った感性なのだろう。

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