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地獄の黙示録・特別完全版 (2001)

APOCALYPSE NOW REDUX

監督
フランシス・フォード・コッポラ
  • みたいムービー 102
  • みたログ 1,470

3.98 / 評価:430件

前半は圧巻。後半は理解不能。

  • swfan1978 さん
  • 2019年11月16日 9時11分
  • 閲覧数 588
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

40年前の1979年、高校生の私は映画館で迫力満点の本作を観た。
なんと言ってもワーグナー「ワルキューレの騎行」をBGMにした、米軍ヘリの攻撃シーンが凄い。本作最大のスペクタクルで、映画館では本当に迫力があった。

ストーリーも「有能なカーツ大佐は気が狂い、カンボジアで王国を築いている。ウイラード大尉は彼を暗殺するため、カンボジアへの川を上ってゆくが、戦争の不条理を感じるうちカーツの気持ちを理解してゆく」というもので興味深い。

しかし前半の大スペクタクルと違って、後半はわかりづらい描写となってゆく。

1978年「ディアハンター」。1982年「ランボー」など、ベトナム戦争の悲惨さや不条理を告発するような映画が散見される時期。それと同じくして本作は登場した。
私も映画館で「戦争は悲惨だなあ」と目を覆いたくなるような場面もある。だから「戦争は二度と起こしてはいけない」とも観て思った。

しかし、1986年に「プラトーン」が登場して映画観が一変した。
私の感想としては、「地獄の黙示録」も含めて、それまでは戦争「映画」であったが、「プラトーン」は戦争「そのもの」という感じだった。
だから大学生の時、映画館で「プラトーン」を観て嫌な気分になり、「もう二度と観たくない」と思った。
そして、そう思うことこそが戦争反対の気持ちを作ると思い、それがオリバーストーン監督の製作意図だったのかと考えた。
その後、大好きなキューブリック監督が作った「フルメタルジャケット」もあるが、これはむしろ優秀な戦争「映画」という感じだった。

話が逸れたが、今回22年ぶりに「地獄の黙示録」が再編集されたというので、アマゾン・プライムの特典で本作を観た。
コッポラ監督の「ゴッドファーザー」「ゴッドファーザーPart2」は、何度観ても「傑作だなあ」と感心する。だから本作も、あらためてじっくりと観ようと思った。

しっかり観たが、それでもやはり後半の展開が「う~ん」という感じで疑問が晴れない。
コッポラ自身、「後半は自分でもわからなくなった」とコメントしているが、やはり、これではいけない。

一つは、上述したように、本作は、やはりどこまでいっても戦争「映画」だ。よりよく見せようという演出心があちこちに見受けられる。映画だから当たり前と言えば当たり前だが。
(それを吹き飛ばしたのがプラトーンだ)

もう一つは、前半、あれだけ凄いスペクタクル映画なのに、後半しぼんでしまう感が拭えない。そして、哲学的な後半の意味もイマイチ理解できない。
カーツ大佐は、「アメリカの欺瞞を見抜き、自ら人間性ある王国を作った」と言うのか?
それなら、それで理解できる。確かに彼は笑顔の子供たちに囲まれていたりする。
しかし何故、王国は死体だらけなのか?カーツによって殺人が日常化しているのか。
本当に不気味な描写だ。生首まである。これらは何だったのか?
全く理解不能なまま映画が終わる。
結論としては、なんとも勿体ない印象だった。後半をもっと明確にしてほしかった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • スペクタクル
  • 不気味
  • 切ない
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