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モンティ・パイソン・アンド・ナウ

モンティ・パイソン・アンド・ナウ

MONTY PYTHON'S AND NOW FOR SOMETHING COMPLETELY DIFFERENT

90

per********

4.0

金持ちのバカ息子ども!これでもくらえ

最近モンティパイソンに入門した俺は、 まず、彼らの映画第1弾である本作から入った。 彼らのTV番組の中から名作コントを 収録したベスト版の一種だ。 「他人から身を隠す方法」 「鼻にテープレコーダが入った男」 「恐怖の不良集団グレバッパ族」 「危険なポケット英会話ブック」 「死んだオウム」 「汚れたフォーク」・・など、 名作と言われるコントが収録されている。 で感想は、うーん、 面白いには面白いのだが、 爆発的に大喜びとはいかなかった。 個人的には、ちょっと、ナンセンス色が強すぎる。 ダウンタウンの目指す道を完成させたような感じ。 松本人志のナンセンスぶりが好きな人には大当たりかも。 ところが最後の方で、 それまでのナンセンスギャグから、 お家芸の超攻撃的ブラックギャグに切り替わる。 Yeah! フィナーレ花火だあっ! 俺の狂喜乱舞がはじまった。 視聴者参加型番組「ブラックメイル」。 なんと視聴者を脅迫するTV番組。 和やかなBGMに爽やかな司会で、 進行されるのが心地よい。 そして、最後の最後、オオトリのコント。 「上流階級バカ決定戦」 でたーー! 俺にとっては、これがモンティパイソンの真骨頂。 タブー的権威に対する容赦なき攻撃! 「まったく、上流家庭のバカ息子ほど、  ろくでもない奴らはいないぜ。    無能なくせに、贅沢し放題しあがって。  傲慢不遜。傍若無人。  世の中の迷惑以外の何者でもない。  道は真っ直ぐ歩かないし、  騒音は立てるし、老人は轢くし、  年から年中、狩りをしたり、  女をナンパして遊び呆けやがって。  あいつらのバカは死ななきゃ直らないな」 言葉にするとこういう感じの彼らの鬱積した怒りが、 強烈な笑いのコントとして爆発している。 そりゃーもー、ものすごい猛毒。 こんな毒々しいお笑いは見たことない。 時代は違うが、俺も貧乏家庭の出だから、 彼らの気持ちよーくわかる。 こちとら一生懸命努力して、 ようやく家が買えるというのに、 金持ちのボンボンは、 最初っから高級車と豪邸相続だもんな。 自由競争で努力して成功した人間じゃなく、 あいつらを責めろよな、まったく! モンティパイソンの攻撃ターゲットの選び方は、 実に自由と平等の崇高な精神を感じるよ。 この最後のコントだけでも、本作を観た意味があるぜ。 いいぞおっ!いけーー! モンティパイソン! って、もうとっくに昔の人たちだけど。 時を遡って、拍手喝采とエールを送るぞ。

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