作品レビュー(6件)
- dkf********
3.0点
描かれるのは失業と貧困。それと日々苦闘する家族の物語をリアムという一家の末っ子を中心に語られる。30年代の設定だが、時代考証を意識したような粗めのザラついた映像と黄色がった色調が当時の雰囲気を醸し出している。 ただ、シリアスなストーリーのわりに全体的なトーンは明るく、観ていても気分的に重くはならない。なにより、この家族ならこれからもこの環境下でも逞しく生きていけるだろうと思わせる希望を持たせる演出が良い。 手掛けたのは英国人のスティーブン・フリアーズだが、この人、本当に職人監督の称号がふさわしい。なにせ本作の前に撮ったのが米国産の音楽映画「ハイ・フィディリティ」というから、あまりの作風とテーマのギャップに啞然とするが、どちらも高いクオリティで仕上げて実に見事な仕事ぶりだ。他にも佳作は多いし、巨匠というまでの評価はないものの、確実に良い仕事をする優秀な監督だと思う。 ひと昔、ふた昔前頃の英国映画でよく見かけたイアン・ハート(そういや、ハリー・ポッターにも出てたっけ?)が父親役で出演しているが、そういえば最近はめっきり顔を見ない。個人的には彼の顔を見るだけで「ああ英国映画観てるなあ」と思わせる俳優だっただけに、ちょっと残念だ。 まさに英国社会派映画の定番テーマを英国人スタッフと英国人俳優が作った濃厚な英国の香り漂う小品。このテイスト、個人的には好きだなあ。
- lke********
3.0点
ラストシーンまでの展開は、がんばれ!なんですけどね。 最後の最後で、そこの描写で、がんばれはないだろう~ 本当に、邦題が最悪です。邦題をつけたやつの気が知れない! 吃音症のことを何も知らない、人の痛みがわからぬ阿呆が、この邦題をつけたのだろうなぁ~
- oce********
3.0点
舞台は1930年代のリバプール。 7歳のリアムは5人家族の末っ子。そのリアムがきにしているのが聖餐。 しかし家庭では父が失業し、一家は混乱する。 英国作品らしく現実を見つめ、ここには助けがほとんどない。 しかしそれを乗り越えるユーモアと、家族の絆が見える。 特に態度がデカかった父親が母親に罵られたりなど、家族間の関係が複雑に入れ替わっていく。 ところがラスト10分ぐらい前の急展開は呑み込みづらい。 この現実を受け入れることができる度量まで、リアムが持ち合わせているのだろうか。
- ららら
5.0点
心に引っかかる、残るもう一度見たくなる、抱きしめたい、そんな僕のお話。 2回見ました。やっぱ、好きだ。
- sar********
5.0点
一度見ただけでは僕にはこの映画の本質が理解できませんでした。 暗いですがもの凄く訴えてくるものがあります。 この世の中は不条理に満ちているかもしれません。 でも、その不条理に対する考え方で人生は変わってくるのかな? ってこの映画を見て思いました。 初見での感想はこんな感じですが、僕はすっごくこの映画が気に入りました。 また、もう一度見てこの映画のメッセージを感じとりたいと思います。 特に最後で監督が何を訴えたかったのか・・・今でも悩んでます。 何度も見る価値ありです。
- bambino
4.0点
ネタバレ観賞後の 帰り道。
このレビューにはネタバレが含まれています。