ロバート・アルトマンの「男性・女性」
- 一人旅 さん
- 2020年4月12日 15時34分
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ロバート・アルトマン監督作。
産婦人科医の男性と彼を取り巻く数多くの女性達を描いたドラマ。
名匠:ロバート・アルトマンがリチャード・ギアを主演に迎えて撮った群像ドラマですが、『ナッシュビル』(75)や『ショート・カッツ』(93)等の旧作と比べると明白に精彩を欠いた凡作となっています。
テキサス州を舞台にして、やり手の産婦人科医:Dr.Tと彼を取り巻く様々な女性達の関わりを描いた群像ドラマで、男性の登場人物が実質的には主人公だけであるのに対して、女性達は兎に角数多く登場する―“男性1:女性10”の女性パワー炸裂&男性タジタジの男女間群像劇です。
心を病んで入院した愛妻、結婚を控えたレズビアンの娘、義妹と幼い娘達、病院スタッフ&喧しい患者達―と数多くの女性達に取り囲まれて日常を過ごしている主人公の疲弊と胸中を、ゴルフ場で出逢ったヒロインとの恋愛を軸に描いた群像ドラマで、『オズの魔法使』(39)をオマージュした驚天動地のクライマックス(日常から非日常への脱出)はなかなか遊び心に溢れています。
主演のリチャード・ギアが既存イメージ通りにモテ男を演じていて、女優陣についてはファラ・フォーセット、ヘレン・ハント、ローラ・ダーン、タラ・リード、ケイト・ハドソン、リヴ・タイラーと多彩な顔ぶれとなっています。
詳細評価
イメージワード
- ファンタジー
- ロマンチック
- 切ない
- コミカル
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