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マダガスカルの冒険 (1944)

AVENTURE MALGACHE/MADAGASCAR LANDING

監督
アルフレッド・ヒッチコック
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2.00 / 評価:2件

ヒッチコックのプロバガンダその2

  • カーティス さん
  • 2020年6月21日 23時48分
  • 閲覧数 139
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

ヒッチコック監督が第2次世界大戦中に手がけたプロバガンダ映画。マダガスカルを舞台に、レジスタンスの戦いを描いた実録もの。

大筋はいたってシンプルなのですが、マダガスカルがどういう状況に置かれているのかという説明がほとんどないのでかなり混乱します。日本の教育において、マダガスカルの歴史に触れる機会がないので、自発的に調べたことがないとなかなか厳しいです。

この当時のマダガスカルはフランス領だったのですが、本国フランスではドイツの侵攻によって親独派のヴィシー政権が成立しました。これを受けて、マダガスカル総督はヴィシー政権を支持したのですが、領内には前政権を支持する者たちが少なからず存在していました。彼らはレジスタンスとなり、マダガスカル総督府と戦うこととなったのです。これが本作のざっくりとした舞台背景です。
本作ではカットされていますが、この時期、マダガスカルでは大規模な戦闘が発生しています。遠路はるばるアフリカまでやってきた日本海軍がヴィシー政権の軍と手を組み、イギリス軍を中心とする連合国軍と戦ったのです。登場人物の台詞に日本が出てきたり、終盤で唐突にイギリス軍が登場するのはこの名残でしょう。

では、こうした情報をふまえたうえで本作を見て面白かったかというと、そうでもないというのが正直なところ。全体的に起伏がなく、ダラダラとしています。『闇への逃避行』に比べればプロバガンダ映画らしい内容と言えなくもないですが、レジスタンスの内部分裂を示唆する描写があったりして、プロバガンダ的な意味でも中途半端な印象を受けました。

というわけで作品としてはかなり残念な出来です。ヒッチコック監督作の中でも下から数えた方が早いのではないかと思います。
ただ、個人的にはマダガスカルの歴史を知るいい機会になったので、そこは良かったかな。日本軍がアフリカまで来ていただなんて、本作がなかったら知らなかったでしょうから。

詳細評価

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  • コミカル
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