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息子の部屋

息子の部屋

LA STANZA DEL FIGLIO/THE SON'S ROOM

99

adk********

5.0

ネタバレ一筋縄ではない

この映画のこともカンヌ受賞も知らず自粛で暇なので鑑賞 モレッティの映画は昔のは割と追ってた 精神科医の役をやるくらい大人になったんだな この映画は幸不幸 善悪とか正常異常みたいに二つの間に分断区別があるようなものの境目のあいまいさを描いているのがひとつあるのかなと思う 息子の死を境に 精神科医は自分と患者の区別が分からなくなってくる もうどっちが患者だかわかんなんくなっちゃうんだよね その境界線のあいまいさに気づくことがこの主に主役の精神科医の心を 癒すのね つまり死んだ息子と生きてる自分たちの世界との境界線のあいまいさ 息子のガールフレンドからの手紙は霊界からの手紙みたいなパワーを持ってるの ふわふわした実態のないものに対峙しだしたからもうガールフレンドが ボーイフレンドといっしょだろうがあまり関係ないの かんたんに答えが出ないものに向き合う覚悟ができたわけなの 仏教とか東洋哲学的な世界観なのかな こういうのをリアルな生活感の中に描けるってすごいなって思った キリスト教のミサでは心は癒えなかったから拒絶反応起こしてるし 世が世なら異端映画ね 最後のバスで走り去る車窓からのガールフレンドとその友達の画はよかったな なんか幻みたいで 人と人との出会いなんて あれって何だったんだろう、、でいいのよ 思うにこういうテーマは商業映画的宣伝と相性が悪く それが評価いまいちな原因かなと思う この映画で真に感動できる人は別に泣きたいわけじゃないから

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