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レプリカント

レプリカント

REPLICANT

99

mas********

4.0

悪人ヴァン・ダムVS純真無垢ヴァン・ダム

お友だちのつちのこさん、かっしーさんの強力な?プッシュを受けて、本日は初めてジャン=クロード=ヴァン・ダムの主演作をレビューさせていただきます。 お題目は「レプリカント」です。 ヴァン・ダム作品の最初のレビュー作ということで、最も気に入っている「サドン・デス」と本作、どちらにしようかと迷いましたが、現時点ではこっちの方が書きやすいので安易にこちらに決めてしまいましたw(ちなみに「サドン・デス」はお気レビ様のかっしーさんやコソボ司令官様が素晴らしいレビューをされたばかりなので、気が退けてしまってるのも理由の一つです・・汗) しかしヴァン・ダムってYahoo!映画ではイマイチ人気がないのですかね?私は結構彼のことも好きですが。まあスタローンやシュワちゃんほど華がなく、B級作品ばかり出ていますし、しかもみんな似た様な話ばかりだからわからないでもないですが・・・。 しかしヴァン・ダムって結構役者しているんですよ。ただ過激なマーシャルアーツや派手なアクションシーンをこなしてきただけではありません。私が見てきたヴァン・ダム映画の中で、最も彼の演技力を認識させられたのが本作です。 何と言ってもこの作品、ヴァンダム一人二役。まあ彼の一般的な出世作と知られている「ダブル・インパクト」でも二役を演じてはいましたが、本作はそれ以上の演技力が要求されます。何せ一方は冷酷な連続殺人犯、もう一方は純真無垢な何もわからない青年なのですから。 私がこの俳優は演技力がすごいなあと感じる一つの基準に、悪役を魅力たっぷりに演じられるかということがあります。アクション映画やサスペンス映画では、魅力溢れる悪役が絶対不可欠。悪役に魅力がなかったら、やはりその映画自体も魅力に乏しい作品になってしまいます。 その点、ヴァン・ダムとしては珍しい本作での悪役、十分合格点をあげることができます。冷酷にシングル・マザーを殺し続ける殺人鬼トーチ。彼がいかにしてこのような殺人鬼になり果ててしまったのかという背景まで含めて、今まで善人役ばかりのヴァン・ダムを見てきた方たちは、本作をご覧になれば、彼の確かな演技力に驚かれることでしょう。 それにもまして、やはりヴァン・ダムにはヒーローが似合います。その役がトーチの細胞から生まれたクローン、レプリカント1号というわけなんですが、これがまたいい演技を見せてくれています。「スピーシーズ」そっくりの繭の中から生まれたレプリカント。右も左もわからぬ世界で、少しずつ学びながら成長していく。ジェイク刑事の仕草を、意味もわからぬまま真似をして、中指を立てるところなんて大笑いしましたね。 レプリカントのシーンで特に印象に残っているのが、トーチのパソコンの自爆装置のことがわかってジェイクらを助けようとする場面と、娼婦街でのチンピラが娼婦を殴り付けたことに腹を立ててボコボコにするシーン。この二つの場面でのヴァン・ダムの内なる感情の描写、とても優れていると思われませんか? そしてクライマックスのレプリカントが取った行動、なかなかジーンと来ましたね。 (最もこの後の本当のラストシーンは、私的にはちょっと微妙でしたが・・・) ストーリー自体も他の彼の作品と比べ、かなり練りこまれています。細胞が覚えている記憶を頼りにトーチを追い詰めようとする、よくよく考えればもろSFな話ですが、先述の自爆装置の顛末や、彼が雨に対して持つ感情など、なるほどっと思わされる場面も少なくありません。トーチ逮捕に執念を燃やすジェイク刑事との徐々に通じていく心情なども見事な脚本と言えるでしょう。 もちろんアクションシーンも抜かりはありません。派手な爆発、激烈なカーアクション、そしてヴァン・ダム対ヴァン・ダムの格闘シーンも素晴らしい出来です。 ヴァン・ダムってただのアクションスターだと思われている方、ぜひ本作をご覧になってみてください。彼の意外な一面が見られるかも知れませんよ^^

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