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アナトミー

アナトミー

ANATOMIE/ANATOMY

99

一人旅

4.0

疾走クイーンから絶叫クイーンへ

ステファン・ルツォヴィツキー監督作。 2003年には続編も制作されたドイツ製スリラーで、解剖学を学ぶ女子大生が遭遇する未曾有の恐怖の顛末を描いています。 ドイツの名門医大で解剖学を学んでいるヒロインが、授業で使用される解剖実験用の死体に不審な点を見つけ、その死体の死因について独自に調査を進めたところ、やがて研究のために違法な実験を行っている医師たちの秘密結社の存在が浮かび上がってきて―という“医学スリラー”です。 禁断の秘密結社に命を狙われた真面目なヒロインの孤軍奮闘を、生きたままメスを入れる解剖シーンや乾燥処理された死体標本などのショッキングな光景と共にスリリングに描いた戦慄のスリラー映画となっていて、大学構内でのヒロインvs秘密結社一味との追いかけっこ&攻防では俄然ハラハラさせられます。 秘密結社の集会風景が嘘くさいのが気になりますが、『ボディ・バンク』(96)のような医師陰謀モノと『次に私が殺される』(96)のような学内スリラーを融合したかのような作風が特色で、主演のフランカ・ポテンテも『ラン・ローラ・ラン』(98)での疾走クイーンから今度は絶叫クイーンとしてのポテンシャルを遺憾なく見せつけています。

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