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映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 (2002)

監督
原恵一
  • みたいムービー 142
  • みたログ 2,547

4.69 / 評価:1,108件

「泣くんじゃない!」「笑うな!」

  • とみいじょん さん
  • 4級
  • 2016年4月17日 20時33分
  • 閲覧数 3378
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

って言うけど、甥っ子よ、あなただって泣き笑いしていたじゃない。ほんと、ボロボロに。

小学中学年にしては、ふだんどちらかというと醒めた感じの甥。でも、真剣に感情移入して観ていたなあ。
 もう、後半なんて、泣いているんだか、笑っているんだか、二人ともわからなかった。帰りは久々に同じ題材で語り合ったというより、あんなに熱く語る甥は初めてだった。

この映画では檄している場面はあまり出てこなかったけど、「しんのすけ~!!!(檄)」が印象深いみさえ。
畳の上のトドのごとくゴロ寝したり、バカやったりして、みさえからしんのすけと同じく檄を飛ばされている場面はこの映画ではあまり出てこなかったけど、グダグダな印象が強いひろし。
どこにでもいる夫婦・父と母。
 この映画でも、しんのすけがいろいろしでかすんだけど、大人が体張って子どもを守る。大人が責任から逃れない。そこがしっかりしている映画。
 あ・の・グダグダひろしが、あ・の・みさえが、ここでこう言うかぁ、こう動くかぁと、この映画に描かれていない普段のひろし・みさえを想像すると、あの台詞、あの行動がなおさら胸を打つ。
 やっぱり、クレヨンしんちゃん一家でないとだめなんだ。この映画は。

戦国時代の大人も、しんのすけのおバカをさらっと受け入れる度量を持っていて、大人は大人できっちり生活(演技)しているから、各登場人物にしっかり感情移入できる。
 未来の話を聞いて、今の生活の虚しさを知る殿さまの決断。娘を想う気持ち。ここでもうるっと。
 しんのすけの厚かましさと対比する芯はしっかりしつつの青空侍。しんのすけへの態度になんて良い奴なんだ度がアップする。
 お姫様も健気で可愛い。

一つ一つのエピソードを、あっさりと、だけどきっちりと話の筋を通しつつ、ギャグを入れてくる。前半はのどかな風景と相まって、戦のやるせない様子を静かに取り入れて、のどかに話が進み、後半炸裂。泣き笑いの嵐。

そして発せられるしんのすけの言葉。例え普段大人をおちょくってバカやっていても、こんなまっすぐな心を持ち続けたいなと感動~!。(大人の私は子どもにこんなふうに指摘される大人になっていないかとドキッ!ともする)

そしてラスト。他のレビューでも語られつくしているけど、迎合しない。
衝撃、余韻。このラストがあるからこの映画は普及の名作となった。


ここまでやるかというほどに時代考証がしっかりしているのは有名。
 思いっきり手を挙げて見送る姫の二の腕をしっかり整える乳母。この時代に女が二の腕見せるなんてはしたないと思われていた、そんな細かいところまでしっかり描く。そんな様を本当にさりげなく描かれているから、時代ものオタクではない私は最初スル―しちゃったほど。後から見直して「あ」と気づく感じ。
 それって、登場人物たちが織りなす物語の筋、台詞がすっきりと心に沁み入るから、周りに気を気張る余裕が無かったと言うことでもある。


大人のための映画という意見があるけど、そうは思わない。
 話の筋はあまり複雑にしておらず、すっきりしている。メッセージも読みこめば幾らでも多層的な捉え方はできるけど、比較的明確だし。
 子どもといってもやっぱり幼児は無理かな?10歳前後位からならこの心の痛みはわかるんじゃないだろうか。

子どもに本物を与えようと、妥協なしで正面切って本気で取り組んだ作品。
大人にも見ていただきたいけど、子どもにこそ観てほしい。


突っ込もうと思えば、重箱の隅をつつくごとく、突っ込めるところもあるけど、
これほどの映画に出会えた至福に感謝します。

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