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ワンス・アンド・フォーエバー (2002)

WE WERE SOLDIERS

監督
ランドール・ウォレス
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  • みたログ 958

3.47 / 評価:250件

解説

 1964年。ジョージア州フォート・ベニングにあるアメリカ陸軍基地。ベトナム戦争への本格参戦に向けてムーア中佐に率いられた新兵たちの訓練が続いていた。そして、ついに出兵の時が来た。ベトナムに向かう前、ムーア中佐は部下とその家族に誓った。「戦場において、最初に踏み出すのは私であり、戦場を最後に退くのも私だ。誰一人として置き去りにはしない。命があろうとなかろうと。我々は全員そろって国へ帰るのだ」。そして1965年11月14日、彼らは南ベトナム中央高地、“死の谷”と呼ばれるイア・ドランの谷に降り立った……。

allcinema ONLINE (外部リンク)

映画レポート

「ワンス・アンド・フォーエバー」─狙いはずばりベトナム戦争の歴史化だ、が…

ベトナム戦争はアメリカ合衆国にとってトラウマであり続けてきた。トラウマを克服するには、その記憶をきちんと反芻し、物語化するしかない。たとえ忘れようとしても執拗に脳裏に甦ってしまう光景を僕たちはトラウマと呼ぶ。で、多種多様なベトナム戦争を巡る映画が、無視し難い屈折や迂回を孕みながら、70年代後半以降に量産されていく。

「ワンス・アンド・フォーエバー」の狙いは、すばりベトナム戦争の歴史化だ。ここで扱われる戦闘は、米軍と北ベトナム正規軍が初めて正面から対峙した65年のイア・ドラン渓谷の戦い。つまり、その後に泥沼化するベトナム戦争の起源に置かれる激戦を描くことで、特殊な戦争=汚辱として忘れたふりを決め込むことなく、あの戦争をあえてアメリカ合衆国の戦争史の一頁へと明確に刻みこむこと。

そんな意味で、ベトナム戦争をアメリカ先住民(インディアン)との戦闘に重ね合わせるトリック(?)が利いている。先住民から土地を暴力的に剥奪することで成立したアメリカ合衆国は、そもそもの始まりから暗いトラウマを抱えている。アメリカ合衆国はこの映画で癒されるかもしれない。

だけど僕たちはどうか? 僕たちはどうして自分たちにちっとも似ていないメル・ギブソンや彼の仲間や家族の方ばかりに感情移入してしまうのか?(北小路隆志)

6月22日より、日劇1ほか全国東宝洋画系にてロードショー

[eiga.com/6月25日]

映画.com(外部リンク)

2002年6月25日 更新

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