屋根の上のバイオリン弾き

FIDDLER ON THE ROOF

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屋根の上のバイオリン弾き
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(23件)


  • エル・オレンス

    4.0

    MGMミュージカル 最後の輝き

    MGMミュージカル最後の輝きを放った本作。 当時のミュージカル映画を数多く観ている人なら、『オリバー!』(1968)『チップス先生さようなら』(1969) と同じオズワルド・モリスが、撮影を手掛けているとすぐにピンと来ると思います。 最大の魅力は、やはりトポルの名演技&歌唱力&存在感!昔ながらの伝統に縛られながらも、愛娘たちの幸せを想う、人間味溢れる父親を見事に演じています!表情、口調、振る舞いetc..何もかも素晴らしい! シナリオ展開も飽きさせない構成で、あっという間の3時間。 ================================= ★1971年アカデミー賞 3部門受賞 (※作品賞ノミネート)撮影賞、音響賞、作曲賞 ★1971年ゴールデングローブ賞【ミュージカル/コメディ】 2部門受賞作品賞、主演男優賞(トポル)

  • tsu********

    4.0

    父親の深い愛

    屋根とヴァイオリンという言葉の取り合わせが不思議で、題名だけは小さい頃から知っていました。 苦悩しながらも娘たちの思いを受け入れ自由を与えた父親の普遍的な愛が感慨深かったです。

  • kih********

    4.0

    辛い話だが、慣れてもダレてもいけない話。

     ユダヤ人の苦しみ(流浪・迫害・虐め)についてはこれまで何本もの映画で観ている。延べ時間にすれば数十時間分になるだろう。ある程度客観的に見ることもできるようになった。それは一種の“慣れ”でもある。そこに、このような3時間もの長尺になると、ちょっとしたダレさえ感じるのだから、これは問題だ。  牛乳屋の親父さんに共鳴する。家族を守る“主”なのに、娘たちが次々に自分の守りから離れて行く。その寂しさはどれだけのものか。家族全体が社会から疎外されている。そんな中で家族からまで離反されてしまっては、主の立つ瀬はなかろう。それは、屋根の上でバイオリンを弾くようなものだ。危なっかしい事この上ない。見ていられない。  そう、ユダヤがテーマの映画はまともに見ていられない。それを、目を背けないでまともに見せるというのが映画人たちの力量なのだろう。美しく(景観も音楽も)描いているものの、本作もまた、神経をピリピリして観るのは疲れる。だけど、慣れてしまってもいけない。

  • mas********

    4.0

    いい話だが、長い

    ロシア領のユダヤ人村で暮らす頑固でどこか憎めない5人の娘をもつ親父の物語です。 どちらかというと、家族が結婚を通じて、バラバラに離散していくなかで、 絆が生まれていくといった感じかな。 ユダヤ人独特の結束やユーモアもあっていいのですが、 なんせ長かったです。 暴力シーンが少ないのが見ててよかったです。

  • mathitomi

    5.0

    母なるロシアの大地と父親の威厳

    帝政ロシアのシュテットルに暮らすユダヤ教徒の5人姉妹家族の物語。 年頃の娘を持つ父親の苦悩、幸せを願う母、そんな両親に気を使いながらも旧来のしきたりに疑問を持つ娘達が未来を見つめ自らの道を進んでゆく。 ユダヤの伝統はどこか日本人の持つ古風さによく似ている。 父親は伝統を堅持しつつつも娘達の新たな考えに耳を傾けている、そんなテビエに同じ子を持つ父親としてとても共感出来る。 またユダヤの風習、広大なロシアの大地、そして村の様子などが映像に広がり、登場人物の心情にも共感でき見ている内に自らがシーンに溶け込み映画に入り込んで見てしまう。 華やかな感動というよりも、鑑賞後にじんわりと感動が伝わっていつの間にか虜になってしまうそんな映画でした。

  • nyj********

    4.0

    名曲で綴る3姉妹と父に襲う新しい時代の幕

    時代の流れとユダヤ人虐待を3人の娘の結婚と父の悩みを名曲と共に悲しく綴っている。3時間と長い映画ではあったが一度は観ておくべき映画である。サンライスサンセット♪・・・いいメロディである。

  • wak********

    4.0

    ネタバレ尺が長い

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • e_s********

    4.0

    結婚協奏曲から、ロシア革命へ…

    男は外で働き、女は家事、育児。 結婚相手は親が決める。 ~♪しきたり、しきたり~♪と、歌う主人公。 昔はどこの国でも、これが当たり前! そして、どこの国でも、若者たちは古いしきたりに反発し、変えようとする。 大人たちも、少しずつ認めていく…  そうやって進化してきた。 昔ながらの生活の様子を歌やダンスを交えながら、ミュージカル仕立て♪ ユダヤ人迫害も絡め、じっくり見せる。 日本でも、繰り返しミュージカル公演されている名作! 劇中の酒場、長女の結婚式のコサックダンスは見事! ミュージカルだからこそ、良い作品♪ ラストシーンが、切ない……

  • bea********

    4.0

    Tradition!

    とても印象深い作品です。自分たちは何を大切に、何を守って生きていくのか考えさせてくれる。ロシア革命前夜のユダヤ人迫害を背景に、5人の娘のいる一家の姿を描いている。その一家を見守り続けるフィドラー。映画としてはまとまっているのですが、舞台演出のような迫力は感じられません。でも「屋根の上のフィドラー(バイオリン弾き)は何を象徴しているのか」「牛乳屋のテヴィエは場面場面で誰に語りかけているのか」なんて自由にそんな事を考えながら見るのもひとつだと思います。テヴィエは貧しくも誇り高く、伝統を大切にするも新しい価値観に揺れている。娘たちは恋をし、伝統に捉われずに新しい人生を考えるのだが・・・。ミュージカルとしては「陽は昇りまた沈む(サンライズ・サンセット)」をはじめとした曲も素晴らしいし、コサックダンスも楽しい。

  • そらみ

    5.0

    ネタバレ屋根の上のヴァイオリン弾き

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • 一人旅

    3.0

    テビエの神頼み

    ウクライナの小さな村に住むユダヤ人一家の日常と旅立ちを描いたミュージカル。ミュージカルにしないほうが上質なドラマに仕上がったような気もするけど、これはこれでなかなか良かった。ユダヤの伝統や文化も学べる。ラビと呼ばれる司祭への絶対的信頼、ユダヤ教徒がかぶる黒い帽子、結婚も仲介人を通して取り決められる(今はどうか知らないけど)。一家の大黒柱であるテビエに扮したトポルはイスラエル出身。本物のユダヤ教徒を起用している点で配役は☆4つ。

  • いやよセブン

    4.0

    迫害されるユダヤの民と社会

    ユダヤ人の問題を前面にもってきた大ヒットミュージカルの映画化。 デビエには5人の娘がいた。 下の二人はまだ子供だったが、上の三人が自分の言うことをきかない。 長女は金持ちである肉屋の後妻を断り、貧乏な仕立て職人と結婚したいという。 次女は放浪している共産主義者と婚約したいという。 この二人は仕方ない、世の中は変わってきたのだから。 しかし三女の結婚は許せない、相手がユダヤ人ではないからだ。 父と母、そして娘たちの恋愛はほのぼのした感じで切なく描かれるのだが、ユダヤ人の迫害がテーマとしては重い。 「サンライズ・サンセット」は名曲で泣けてくる。

  • bakeneko

    5.0

    ネタバレOn the other hand...

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • dam********

    5.0

    「流亡の民」が奏でる調べ

     「さまよえるユダヤ人」という伝説がある。  十字架を背負って刑場に向かうキリストが、とあるユダヤ人の靴屋に休息をもとめて立ち寄ろうとした。すると、靴屋は「さっさと行け」とキリストを追い払った。  それ以来、ユダヤ人の靴屋は、死という安息と故郷の地から追われ、最後の審判の日まで永遠に地上をさすらう運命を背負うこととなった。  この伝説は、さまざまなヴァリエーションや創作があるらしい。  ユダヤ人が、なぜ2500年の長きにわたって、故国を持たず世界中をさまよわねばならなくなったのか、その根拠を示す伝説らしい。  これは、キリスト教世界からユダヤ教徒を非難する、明らかに反ユダヤ的な伝説だと思う。  ユダヤ人は、昔こういうむごいことをしたんだから、その報いを受けるのは当然なんだ、あるいはその報いを当然受けるべきなんだという、おそろしいユダヤ人排斥の考えにつながりうる。そして、現実に歴史上無数のユダヤ人の迫害がおこなわれた。  ユダヤ民族は、1948年のイスラエル建国まで、ほぼ2500年間にわたって、自分たちの国を持たず、文字通り世界をさすらい続ける流浪の民として生き続けてきた。逆に言うと、彼らユダヤ人は、自分の国を持たないのに、2500年間にわたってユダヤ民族としてのアイデンティティを保ち続けたということだ。これは、それだけで奇跡というほかない。  そうしたことを、知識としては知らないわけではなかった。  しかし、私は、この「屋根の上のバイオリン弾き」という映画で、はじめて彼らユダヤ人の流浪の一端に触れた思いがした。  20世紀初頭。革命(1917年)前のロシア帝国。  ウクライナの貧しい村アナテフカで牛乳屋を営んでいるテヴィエ。二十五年間連れ添った妻と、年頃の長女ツァイテルをかしらに5人の娘がいる。  「Tradition(伝統)!」  テヴィエの口癖だ。その「Tradition」の背後には、族長ヨセフの時代から数えて3500年、ユダ王国滅亡から数えても2500年の歴史がひかえている。  「伝統」は、単にテヴィエの個人的なノスタルジーではないのだ。  その気も遠くなるような遙かな伝統が、今という今、テヴィエの目の前で、崩れていく。しかも、自分の娘という鏡をとおして。  とくに、ユダヤ教の教えでは、異教の民との婚姻を禁じているので、三女のハーバとロシア青年フョードカとの結婚は、絶対に許さない。フョードカは、ロシア正教徒だと思う。次女ホーデルとキエフの学生闘士パーチックとの関係は認めているので、パーチックはユダヤ教徒のようだ。  長女ツァイテルと仕立屋モーテルとの結婚式は、シュテットル(東欧のユダヤ人の小共同体)あげてのお祝いとなる。  ところが、宴たけなわの折もおり、ロシア官憲によって宴席はめちゃめちゃにされてしまう。隊長は、テヴィエに「命令なんだ」と言って立ち去る。  このロシア官憲の乱暴狼藉は、いったい何なのだろうか。  これは「ポグロム(ユダヤ人迫害)」と呼ばれる行為だ。19世紀後半以降、とくに反ユダヤの傾向の強い東欧で、しばしば繰り返されたユダヤ人に対する迫害行為である。  ユダヤ人は、シュテットルと呼ばれる小共同体をつくって暮らしていた。シュテットルは、ユダヤ人の集落であり、町であり、共同社会だった。信じがたいことだが、そのユダヤ人社会に対して、非ユダヤの地域社会が、なかば公然と、計画的に、焼き討ちや略奪や殺戮行為をおこなったのだ。  テヴィエたちを襲ったのは、山賊やゴロツキ集団ではない。  このときの襲撃は、しかし、ずいぶん手心が加えられたものだったようだ。それは、隊長とテヴィエが知り合いであり、隊長が形だけの襲撃にとどめたからだ。  やがて、ポグロムはエスカレートし、テヴィエたちは、住み慣れた土地そのものから、強制的に追い出されてしまう。  私は最初、「屋根の上のバイオリン弾き」というのは、楽しい道化(ピエロ)かと思っていた。てっきり陽気なおじいさんのバイオリン弾きが主人公で、彼が屋根の上でいろんな曲を弾いて人々を楽しませる、愉快で時に切ない音楽劇みたいなものかと思っていた。  ぜんぜん違ってた。  「屋根の上のバイオリン弾き」とは、漂泊の民ユダヤ人の比喩だった。  そのこころは、いつ屋根の上からころげ落ちてもおかしくない、綱渡りのような生を生きている人々、という意味のようだ。  彼らは、2500年にわたって、屋根の上でバイオリンを弾き続けてきたのだ。なんという気の遠くなるような年月だろう。  しかし、そのバイオリンが奏でる数々の曲の中には、それこそ数え切れないほどの、たくさんのきら星のような名曲もまた、含まれていた。  この映画そのものも、そうした数々の名曲の一つにほかならない。

  • kom********

    3.0

    思ったより良かった。

    もっと暗い話かと思った。 ユダヤ人問題より、 時代が変わって昔のしきたりが、ないがしろになり 置いていかれる父親の話だと思う。 アメリカ版3丁目の夕日だと思った。

  • xtq********

    5.0

    ユダヤのミュージカル

    背景はユダヤ人迫害についてだが 明るいミュージカルに仕立てている。 しかしやはり暗い部分もちらほら描かれている。 音楽も内容も◎

  • jac********

    3.0

    無知の怖さ

    こういう内容だったのか! 映画を観て初めて知った。 森繁久弥が連続講演していたミュージカルとしてタイトルは30年前から知っていた。クイズ番組で『屋根の上のバイオリン弾き』と答えた記憶もある。 それなのに・・・内容を全く知らなかった。 ここ6~7年、映画を頻繁に観る様になった。 そうすると感じることがある。 キリスト教とユダヤ人についてだ。 洋画にはとても多くのそういったエッセンスが入っている。 私は日本人だから知らなくても仕方ないと思っていたが、実はこんな近くにユダヤ人迫害の話があったのだ。 ただ、ナチのそれのように陰惨な感じの内容ではない。 ユダヤ人側にも迫害慣れしたしたたかさも垣間見える。 ユダヤ人の迫害についてもっと理解した上で観た方がより深い理解を得られそうな感じがした。私レベルではそれ程の感銘は受けなかった。ミュージカル苦手というのもありますが・・・。

  • c_6********

    3.0

    屋根の上のバイオリン弾き??

    まず初めに疑問に思ったのはこのタイトル・・・映画の中では屋根の上でバイオリンを弾いてるシーンはあまり無かったので、なぜこのタイトルにしたのかがちょっと疑問でした・・・こんなに有名な作品なのに・・・ 内容はまぁ普通におもしろかったです。頑固親父が様々な問題に直面するところなど結構たのしめました。特に娘の嫁ぎ先なんか様々でおもしろかったです。 ラストは住み慣れた土地を離れていくシーンだったんですが、いろんな思いが詰まった家を去るところは見ててちょっと切なくなりました。 こういう映画をみるとユダヤ人の歴史って深いな~って改めて思いますね。。。

  • tsu********

    5.0

    良い物語と歌は、力をくれる

    森繁が長いこと舞台でやっていたのを、テレビで見たことがあり、 その頃に原作も文庫本で読んだものだ。 時が経って、初めて映画を見た。 ミュージカルならではの楽しさがある。 舞台ではなく映画だからこそできる演出がある。 歴史的な背景の深みも、映画だからこそ描くことができたように思う。 (決して舞台を否定するつもりはないが。) 苦悩し、笑い、踊り、愛し、泣く。 極上のエンターテイメントである。

  • ww2********

    4.0

    NO.74「や」のつく元気になった洋画

    <元気コメント>  貧しくともそれまでの生活の支えとなっていた伝統が身内からくずれ、追い討ちをかける言われなき国外追放。  平穏に生きること、生きられることを改めて実感します。

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