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(1955)

THE MOUNTAIN

監督
エドワード・ドミトリク
  • みたいムービー 3
  • みたログ 28

4.13 / 評価:15件

娘さんよく聴けよ~山男にゃ惚~れ~るなよ

  • alan smithee さん
  • 2009年10月31日 19時50分
  • 閲覧数 550
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

 【山】の映画が大好きだ。
 体力もなけりゃあ、相当な方向音痴なオレのことだから、今更、登山なんかにチャレンジしたら恐らく下山はレスキュー隊のヘリに吊られてってことになるだろうから、登山はやらない。

 それでも、【山】の映画、山岳登山の映画が大好きなのだ。

 クリントイーストウッド主演の《アイガーサンクション》、実話をもとにした《生きてこそ》、雪山版《恐怖の報酬》の《バーティカル・リミット》、邦画では《八甲田山》等々、ストーリーに難点があろうが、主演役者が大根だろうが【山】が観れればそれでいいのだ。

 そんなオレが、【山】の映画を好きになった理由を探るため己の人生の記憶を巻き戻していくと辿り着くのが、タイトルもズバリの本作《山》なのである。
 確か、映画評論家の荻昌弘さんがナビゲーターを務めていた《月曜ロードショー》で観たのが最初だったと思うけど、滅茶苦茶スリリングな山岳登山のシーンに手に汗握り、ラストでは感動に涙したと記憶してて、『こりゃあ、どうにかしてもう一度観たいぞ!』と思ってたら見つけたさ。フリーマーケットで叩き売りされてた本作のビデオを。

 早速、鑑賞・・・・・・・・・

 ストーリーはこうだ。

 スイスの片田舎に住む兄弟。
 兄は無学だけど、素朴で実直、村人に愛され、信頼される存在。
 弟は、乱暴でずるがしこくて、金に目がなく、村人に疎ましがられる存在。
 初冬のある日、村から見上げるアルプスの山頂付近にインドの航空機が墜落する。
 早速、村人の中から登山経験者を募り、乗客の救助活動を展開するが失敗。
 救助に赴いた村人は骸となって帰還し、対策本部の長も捜索活動を断念する。
 弟は、登山に長けた兄を脅迫紛いに説得、かくて兄弟はアルプス登山を決行するのだが、弟の目的は航空機事故の被害者の所持金や宝石類を強奪すること。
 想像を絶する断崖絶壁、底の見えないクレバスなどの難所を乗り越え、二人は航空機に辿り着き、無事村に帰還することが出来るのか・・・?

 どう?山岳登山映画好きには堪らない設定でしょ?

 とにかくこの映画の凄いところは、製作が1955年なので、当たり前のことだけど、CGもなければ特殊撮影の技術もあまり高度なものはないってんで、山岳登山のシーンのほとんどが実際の登山シーンのロケーションってとこだ。
 『え・・・こんなところ、人って登れるの?』ってな難所を兄弟が協力しながら(・・って言っても弟は泣き言ばっかで全然役に立たないんだけど)登っていくシーンはさすがに迫力満点で手に汗を握ったぞ。

 にしても、この映画、登山するときの格好が驚き。
 シャツ1枚で防寒着なし、手袋なし、装具も小型のリュック1個程度となると、冬の雪山登山なんて自殺行為なんだろうけど、恐らく昔の人ってこんな感じだったんだろうな、とそれはそれで感動モノだ。

 主演は、兄が《老人と海》や《ニュールンベルグ裁判》などの名優スペンサー・トレイシー。弟が《タワーリングインフェルノ》で悲劇の中間管理職を演じて観客の涙を誘ったロバート・ワグナー。
 木訥とした兄を演ずるスペンサー・トレイシーの演技もとてもいいけど、アルプスの山頂で航空機を発見し、その機内で生存者していたインド人女性(演ずるは、マーロン《ゴッドファーザー》ブランドの奥様のアンナ・カシュフィ)を殺してまで金品を強奪しようとするロバート・ワグナーの演技は、SF映画《ブレイン・ストーム》の撮影中に死亡した奥様ナタリー《ウエストサイド物語=マリア》ウッドの殺害疑惑をかけられたときの意味深で疑惑MAXな態度を彷彿させて、映画本編とはちょっと違った意味での怖さをも味わえちゃったりするぞ。

 最後に、もうちょっとストーリーの続きを・・・

 アルプスの山頂で航空機の残骸を発見した兄と弟。
 弟は辺りに散らばる金品を懐にご満悦。
 だが、破壊された機内には生存者がいた。
 生存者を助けたら、自分が金品を強奪したことがばれてしまう・・・
 生存者の殺害を企てる弟と、それを阻止しようとする兄は決定的な決別のもとに下山を試みる。
 果たして、兄弟と航空機の生存者は生き残れるのか。
 そして、麓の村に戻った兄弟のうちの【1人】の言葉に村人も言葉を失う驚愕と感動のラストが・・・

 どう?山岳登山映画好きのみならず、すべての映画好きに堪らない設定でしょ?

 
 

 
 
 

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