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ケイブマン

ケイブマン

THE CAVEMAN'S VALENTINE

105

ZZZ

2.0

スプリチュアルな話ではないです

はっきり言って、この映画の宣伝文句等は一切無視して構わない。と言うか間違っている。 世捨て人となった主人公が特殊な能力を用いて云々という事だが、全くと言っていい程違う。 ”ケイブマン”とは、世捨て人(若しくはホームレス)という意味ではなく、そのままの意味。”洞窟男”。要は、洞窟で暮らす男という意味。しかし、洞窟とは言っても、所謂、穴倉ではなく、岩を積んで作ったかまくらの様なもの。しかも、中は山小屋風で、それ程、悪い暮らしをしている様に見えない。ただ、実質的にはホームレスだ。 そして、冒頭に記載した様に主人公は超能力者では無い。昔からよく言われる●●と天災は紙一重と言われる紙一重の境界線を越えてしまった人物。ピアニストとしての才能は天才的ではあるが、何やら幻覚に取りつかれてしまっている人物。 更に、作中、ヒーロー的な活躍をするという訳ではなく、元来お人好しな性格な為、殺人事件に首をつっこんでしまった小市民という感じ。始終どこかおどおどしており、DVDのパッケージの様な恰好良いキャラクターではない。 物語としては連続殺人とか、猟奇殺人とかではなく、普通の推理小説で描かれる程度のサスペンス。主人公が特異な事と、些か倒錯した様な世界が舞台なので、何か凄い事になってはいるが、日本で言えば、2時間サスペンスドラマ程度の内容。 主人公の幻想シーンなどが入るので、非常にややこしく、又、登場人物が必ずしも事件に関係していなかったりして(ここら辺は、意図的にややこしくするために登場させたのかもしれないが…)、見ている方まで惑わされてしまうところがあるが冷静に見るとと、差ほど大事な事は起きていない。 推理物としてはつまらない内容ではないが、スピリチュアル的な何かを期待していただけに拍子抜けした。又、主人公を精神的に問題がある人物に仕立てる必要があったのかも疑問。ただの頭の切れるホームレスが難事件を解決するという単純な構成で充分面白いと思うのだが、理解に苦しむ。 日本での映画の宣伝を配給会社が独自で行ったものなら、その宣伝がマイナスに働いている(元々の製作会社の宣伝をそのまま流用したのであれば仕方ないかもしれないが)。 兎も角、ただの推理サスペンスドラマとして観れば、観れなくもない作品。変な色眼鏡でみると非常にがっかりする。

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