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動く標的

動く標的

THE MOVING TARGET/HARPER

121

一人旅

3.0

シェリー・ウィンタースに大拍手!

ジャック・スマイト監督作。 行方不明になった資産家の調査を依頼された私立探偵・ハーパーの姿を描いたミステリー。 『動く標的』というタイトル自体は有名で続編まで製作されているが、期待を下回る出来だった。単純に、ストーリーが大して面白くない。アッと驚く展開もなく、複数の容疑者らしき人物の中から真犯人を絞り込んでいくというごく一般的なミステリー。犯人の動機づけもいまいち説得力に欠ける印象で、もう少しアイデアが欲しいところ。説明不足の点も多いため、人物の相関関係もやや分かりづらい。それに、画面が極度に暗くなるため、貴重な格闘アクションのシーンでも何が起きているのかさっぱり分からない。 いろいろ不親切で詰めの甘さが目立つ作品なので、ハードボイルドな一流ミステリー劇として鑑賞してしまうと拍子抜けをくらう。 ストーリーは楽しめなかったが、キャスティングは豪華。 主演のポール・ニューマンはそれなりの存在感。ただ、『評決』のいぶし銀の演技にはまだまだ到達していない印象で、クールさと荒々しさが入り混じった演技を見せる。 共演には、行方不明の資産家の妻役でローレン・バコール、ハーパーの妻・スーザン役で『サイコ』のジャネット・リー、落ちぶれた女優・フェイ役で『血まみれギャングママ』のシェリー・ウィンタースが出演。 なかでも、シェリー・ウィンタースの個性が強烈。ぶくぶく太った肉体で食い物を下品に喰らいながら、家に帰ってソファでいびきをかきながら爆睡するという、ローレン・バコールには絶対真似できない怪演を魅せてくれる。 また、資産家の娘・ミランダを演じたパメラ・ティフィンのセクシーな仕草も堪能できます(誘いすぎ!)。

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