柔らかい殻

THE REFLECTING SKIN

95
柔らかい殻
3.3

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(11件)


  • 一人旅

    5.0

    ネタバレ無垢であることが罪なのか

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  • 柚子

    1.0

    ネタバレ吐き気が…

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • neu********

    4.0

    アンドリュー・ワイエスは美しく、怖い!

    1950年代のアメリカ・アイダホ州、どこまでも広がる農村風景、そこに根付いた文化的保守主義社会を背景に、一人の少年の妄想と狂気が次第に大人達も飲み込み、コミュニティ全体に伝播してゆく、印象的メタファーと鮮烈なイメージに彩られたアメリカン・ゴシック・ホラー、 監督・原作はイギリス人アーティスト、フィリップ・リドリー、異邦人としての俯瞰した視点から静謐に、時に残酷に描写した美しい映像は、後に「ターナー、光に愛を求めて」を手掛ける事となるディック・ポープが撮影を担当し、光と闇を巧みに画き分けるその手腕でアンドリュー・ワイエスの絵画の様な美しい映像を作り上げている、 フィリップ・リドリーは映画を監督するより前から小説家・戯曲家・画家として活動しており、この映画の原作でもある小説「柔らかい殻」の他に「恍惚のフラミンゴ」など、文学者としても素晴らしい作品を残している、構造的には、他者との異差から生じる抑圧、その幻影から逃れ様とする登場人物の強迫観念的な主題を、子供・ゲイ・マイノリティ、の視点から画く事が多く、この映画もワイエスの世界をそのまま映した様なアメリカ原風景の、遥か彼方まで見渡せる開放的な地理的状況とは正反対の文化的保守主義思想に囚われた思想的密室環境を舞台に、少年の無垢であるが故の残酷さと、地域に囚われ続ける人々との関係をリアリズム的描写で画きながらも、全体を覆う白日夢の様な幻想的な美意識に彩られた美しくも残酷な物語である、 またリドリーは画家としては、トランスアバンギャルディア風のどこかエンツォ・クッキを思わせる不思議なタッチのペインティングを制作している、当時この映画「柔らかい殻」はデヴィッド・リンチの影響を指摘されたが、画家としても彼から大きな影響を受けている様だ、こちらもなかなか味わい深い作品である。

  • nyj********

    3.0

    少年の彼なりにとった行動が皆を破滅に導く

    子供の思い込みが事件をどんどんと悪い方向に導いて行っている。変な感覚の映画である。カエル爆弾で血まみれになる吸血鬼風美女、ホモの疑いで焼身自殺する父親、殺された小年の代わりに話しかけているキミ悪い胎児人形、うさん臭いものばかりなので黒塗りカーの男達の存在が非常に薄くなっている。ばかにされた気もするが面白い作り方である。大変小粒でちょっと風変わりなミステリー映画でした。

  • oce********

    3.0

    監督までする必要なかったよね?

    冒頭から子供たちはカエルを使いいたずらを企む。 道を歩く女性にカエルの死骸の血飛沫を浴びせることに。 女性はわめき叫ぶが、一人の子供だけ心配そうに見つめている。 このOPからやたらとホラー調の演出が続く。 普通に悲劇的なドラマと思っていたが、こうもドラマチックな音楽を不必要なほどに入れていく演出は一体何なのか。 監督は小説家であるらしく自身が書いた脚本をそのまま監督も兼ねている。 そのせいか何気ないシーンでも大音量を聞かせたりという、いちいち驚く構成。 感情表現が巧みな子役ややたら恐ろしい母親。若かりし頃のヴィゴ・モーテンセンなどが好演しているのが残念なほどかき消されている始末。 やっぱり監督は専門の人に任せるべきだった。

  • yok********

    4.0

    独特の感覚で迫ってくる。

    大人がみんな狂ってるのが面白い。一つ間違えたら薄っぺらな自慰行為な映画になりそうなのをとてつもなく開放感のある美しい映像で魅せてくれる。 主人公は少年というより思春期の少女ぽい。

  • ima********

    4.0

    子供の妄想と現実の位置

    少年時代の頭の中、出来事の意味付けと現実の間を見つめる試み、それは少年にとって意味があるのか、成人した後に意味があるのかを考えてしまった。 それにしても、どの解説を見ても退役した兄が原爆投下を経験して被爆している件に触れていないことが不思議でしかたがない。 少年の妄想にたいして厳然とした現実が存在するには、この点に触れずには済まないと思うのだが。

  • いやよセブン

    3.0

    子供は残酷

    8歳の少年はイタズラ盛りとはいうものの、ちょっと度が過ぎているかも。 友達の一人が死体で見つかり、父親が疑われ、苦にした父は焼身自殺。 大好きな兄が戦争から帰ってくるが、放射能の影響を受けているみたい。 近所の若き未亡人を吸血鬼と信じている少年は・・・。 ドラマは少年の目線で描かれるが、とても邪悪に見えるのが辛い。

  • ミッキー

    4.0

    ネタバレ狂気うずまく田舎村

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • fbx********

    2.0

    後味がとても

    狂気がうまく表現出来ているとは思えない。 見ていて苦痛になった。 無意味な暴力ほどつまらない物はない。

  • ves********

    4.0

    無垢がひきおこす狂気

    とにかく美しい。青い空、風を感じるような地平線まで続く麦畑。 構図の一つ、小物の一つに至るまでぬかりなく美しい。 その1950年代のアイダホの田舎という絵画のような世界で、人が焼け、腐敗した胎児が見つかり、子供が殺されていく。 主人公の少年セスのまわりで次々起こる悲劇。 にもかかわらず、彼はまるで動物のような純粋さをもってラストシーンの1歩手前まで無心である。 セスは子供の本分を全うしているだけだ。 だが子供の本分故の悲劇が続く。 兵役から帰還したセスの兄キャメロン(ヴィゴ・モーテンセン)は近所の未亡人・ドルフィンと恋におちる。 彼が軍で何をしてきたのかは、キャメロンがドルフィンに軍隊での体験を話すあたりで事情がわかってくる。 キャメロンには、軍でのできごとや徐々にむしばまれていく自分の体に何がおこっているのか、今後どうなるのかも理解できていない。 それを理解し、キャメロンの希望のない将来に気づき、愛そうとするドルフィンは、セスとはまったく対照の世界の人間だ。セスの「子供の都合」目線に今ひとつ感情移入できないこともあったが、だからこそ、大人の感情と包容力をもったドルフィンに人間のにおいを強く感じる。 セスはキャメロンが持ち帰った、日本で撮られたという「鏡のように反射する皮膚の赤ん坊」の写真をもらう。 写真を見たセスが兄に執拗に聞く「痛かったかな? この子の名前は? 抱いているのは誰? 兄弟はいるの?」 キャメロンはうんざりして言い返す「名前など知るもんか、ただの写真だ」 たくさんのショッキングな映像に埋もれがちではあるが、戦争を1単位として見るのではなく、個人を見なくてどうする。というメッセージが込められている、…と思うのは考えすぎかもしれないが。 大人の心には個人的なエリアと、なにか1単位全体を社会として認識するエリアがある、と思う。だが子供には個人(しかも自分が中心だ)が大部分だ。 確かに無垢なセスに大人の常識はないが、人としての根本的な「気持ち」が残っている、とは思う。 だが、そんな「気持ち」とは関係なく、セスの子供じみた思い込みが最愛の兄をもどん底へと突き落としていくのだ。 ****** カエル(うわーっ、苦手な人はオープニング注意! )に始まり、死んだ鳥を抱えて歌いながら通り過ぎる双子のおばさん、デビッド・リンチの作品に出て来そうな保安官、などケレン味盛りだくさんな作品。 思い返せば盛りだくさんすぎて、テーマもなんもかすんでいたようだ。 カルト好き向けかも。難しいことは抜きにすれば、このケレン味が私は好きだな。

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