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ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ (1942)

YANKEE DOODLE DANDY

監督
マイケル・カーティス
  • みたいムービー 9
  • みたログ 66

3.36 / 評価:33件

幻の映画、やっと鑑賞。

  • shinnshinn さん
  • 2018年7月22日 6時35分
  • 閲覧数 903
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

1942年のハリウッド映画(戦時中のため、日本では未公開です)。監督は「カサブランカ」(42)でおなじみのマイケル・カーティスです。主演はギャング映画で名をはせたジェームズ・キャグニー(アイルランド系という割には背も低いし、ハンサムという訳でもない。ただし、表情が豊かで、アクが強く、目力だけはスゴイ)。


<ブロードウェイの父>と言われた興行師で舞台俳優でもあるジョージ・M・コーハンの自伝的映画です。芸能一家(4人家族)のバックステージもの(ドサ回りのシーンなど「ショーほど素敵な商売はない」(54)の原型のような映画です)。コーハンは劇作家であり、作曲家であり、作詞家であり、俳優であり、歌手であり、ダンサーでもある(ちょっとチャップリンみたいな才人ですね)。


お話の本筋はショウビズ界における、挫折と成功の物語で、やや長いのですが構成が的確で、演出の手際が良いため、それほど退屈という感じでもありません。ただし、監督の前作「カサブランカ」(42)と同様、明らかに国策映画でもあります。劇中にはハッキリと「独立戦争の時に助けてくれたフランスのために、ヒトラーと日本に立ち向かって、あの時の恩返しをしよう!」とか、「兵士になって父親の自慢の息子になろう!」みたいなセリフがあります。また、リンカーン大統領の大きな像の足もとで黒人たちがハレルヤを歌うシーンがあり、それはあたかも「あんたらもアメリカ人なんだから、ともに戦おう!」みたいな、その時だけの白人のご都合主義を感じます。このように、いわゆる戦意高揚映画なのですが、映画としてのクオリティーが高く、エンタメ性に優れ、お話の持って行き方が実に巧妙なので、アメリカやハリウッドには皮肉では無く脱帽という感じです(日本にも戦意高揚映画はあったが、堅苦しく、変に生真面目だったんだろうなぁ・・・笑)。もちろん、この映画はアメリカで大ヒット、ハリウッドは主演のジェームズ・キャグニーにアカデミー主演男優賞をあげています。日本では1986年まで劇場公開されなかったので、映画ファンの間では幻の映画だったのではないのかと推察(ビデオ化されていたかどうかは未確認。「ザッツ・エンタテインメントpart2」(76)で一部のシーンしか観られなかったのでは・・・)。


ちなみに、ヤンキー・ドゥードゥルとは「アルプス一万尺」のことで、アメリカ独立戦争時の愛国の歌だったとか。

詳細評価

物語
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音楽

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