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トリック 劇場版 (2002)

監督
堤幸彦
  • みたいムービー 33
  • みたログ 2,955

3.30 / 評価:444件

現代的サイキックハンター物語その起源は…

  • 真木森 さん
  • 2007年7月30日 21時07分
  • 閲覧数 189
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

 GW中のCS一挙放送で初めて見ました。賛否両論ありますが、とても面白いじゃないですか。ドラマ本編を見ていた向きにはこたえられない設定満載で、菅井きんの宜保愛子然とした怪演が強烈だった第1~3話やミラクル三井登場の第4・5話の世界観そのままです。人里離れた山村で起こる怪事件。それは因習と迷信に満ちた孤立世界ならではの物語であり、国家権力も及ばない閉ざされた世界(まあ生瀬さんが刑事なら仕方ないが)。謎の解明とともに訪れるカタストロフィ。本物の霊能者であることを匂わせる奈緒子の母=野際陽子の存在感。そして豪華な出演者達…。
 これは私が小さい時に見ていた角川金田一耕助映画のテイストにごく近いものです。しかもそれにドリフがパロディでやっていた要素(背後から亡霊が迫っていて「志村後ろ後ろ!」と観客が叫ぶあの感じ)を前面に押し出し、そして仲間由紀恵と阿部寛がギャグ&お約束の@乳・巨*ネタを応酬していて見事な現代的清潔感のある夫婦漫才を披露します。問題の“トリック”は横溝正史原作レベルのクオリティには及びませんが、互いに「人間の愛憎や血の呪縛」に触れている部分があって、やはり近似性を感じる訳です。金田一耕助シリーズは大流行した70年代当時でさえアナクロニズム的でかえってそこに新鮮な魅力があったのですが、この『トリック』も2000年代に新たな価値観を掘り起こすことを可能にしたエポックメイキングな作品になりました。40代位の視聴者には「トリックが甘い」、30・20代位には「ギャグが滑っている」と辛い評価になるのかも知れませんが、しかし今まさに私が触れ合っている高校生には「色々と目配せがあって何となく深いものに突き当たる」という評価が多いです。私自身70年代からとことん映画を見続けてきましたが、これがこのシリーズの最も正当な評価だと思います。立派なエンターテイメント、そして時代を画した1シリーズです。どうぞご覧あれ。

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