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ネメシス/S.T.X

ネメシス/S.T.X

STAR TREK: NEMESIS

117

はぬろ~

3.0

ネタバレ正義を貫く姿勢はスタートレックの基本

アマゾンでスタートレックの新作「ピカード」をみて、懐かしくて視聴。 ストーリー 起 開始数分で引き込んでくれるか? ライカ副長とカウンセラーの結婚式からスタート。 ネクストジェネレーションのファンなら、少なからずニヤニヤしてしまうスタート。 その後、B-4というデータの試作品を回収し、ロミュランへ招待されて向かうエンタープライズ。 ここまでで20分程度。 ものすごく引き込まれる出だしではなく、もともとのファンの心をゆっくり盛り上げていく出だしだと思う。 ちなみに、通信してくる士官はヴォイジャーの艦長じゃないかな? 新規の視聴者を獲得することよりも、これまでのファンを大事にする構成になっていると思う。 承 あるある、共感、謎とき、ミスリードで驚かせてくれるか? ロミュランの新しい政務長官シンゾンは、ピカード艦長のクローンだった。 ピカードに成り代わってスパイすることが目的に作られたため、成長するスピードが速いが、調整が悪く、移植しないと死んでしまうという。 また、最強の放射性物質を放つ兵器を搭載している船で地球を破壊しようと考えていた。 退屈はしないが、それほど面白い内容でもない。 TVシリーズでは、登場人物の内面にしっかりとフォーカスする時間があるが、映画ではそうもいかず。 クローンが向上心を持たず、復讐に燃える姿を見ての、ピカード艦長の心理描写が描き切れていないと思う。 転 意外な展開で驚かせてくれるか? 敵艦にとらわれたピカード艦長。 B-4に変装したデータに助けられる。 さらにロミュランの艦隊にも援護されるエンタープライズ。 有効な武器もなく、敵艦に体当たりをする。 得に意外な展開でもないし、驚きもない。 結 伝えたいことは伝わったか? オチはあるか? 放射線をばらまく最終兵器を発動させたシンゾン。 艦長は転送で敵艦に移り、シンゾンを止める。 データは直接船に飛び移って艦長を追う。 データは、ピカードを単体の転送装置でエンタープライズに戻し、自分は最終兵器とともに自爆した。 シリーズをずっと見ていると、あっけなくデータが死んでしまうのでちょっと残念。 しかも、この後ロミュランが支援を申し出てくる。 宇宙歴的にはすごい瞬間だと思うのだが、データの死のせいで盛り上がらなかった。 ピカードの言うことができないB-4だが、データと同じ歌を歌って物語は終了。 「向上心」こそ人間が人間であるゆえんであるというテーマはしっかりと伝わった。 配役 メンバー勢ぞろいでうれしいが、この映画辺りからみんなすでに老けている。 演出 問題は演出だ。 スタートレックには、個性豊かなメンバーがいるが、それが生かされていない。 データとピカードのみが目立ち、ほかが引き立たない演出だった。 冒頭の結婚式のエピソードや、副長の艦長就任のエピソードは、それを考慮してのことだろうと思うが、それでもほかのメンバーが活躍できていないのが残念。 映像 映像はネクストジェネレーション独特の世界をよく表していると思う。 いわば、せまい宇宙戦艦のなかの話だし、その周辺の話なので。 音楽 音楽は、TVシリーズのテーマ曲が使われていてうれしい。 シリーズ物の映画化ということで、初めて見る人を対象にしていないなぁと感じる。 それでも、正しいことを貫くピカードの信念は素晴らしい。 政治家はみんな彼を見習え。

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