難波金融伝 ミナミの帝王 絆 -KIZUNA-
作品レビュー(1件)
- rus********
5.0点
ターゲットは若者であっても大人の(男の)内容で製作されている。東映らしくあるいは大阪がそうなのかもしれないが、猥雑でどこか懐かしいムードを色濃く纏っている。丹古母鬼馬二が演じる、多少荒っぽく不器用だが優しい心根の運送会社の社長藤本、が台湾クラブの麗華というホステスに入れあげてしまい、その悲哀に満ちた人生の顛末が描かれる。藤本社長が麗華を追いかけて大阪や神戸の街をさまよう様や難題にぶち当たり苦悩する姿は、哀愁を帯びた親父の魅力に溢れ、イギリス映画の名作モナリザのボブ・ホスキンスを想起させるほど。足立総業社長役の萩島真一、麗華役の馬渕英俚何、も素晴らしいし、もちろん竹内 力は決まっているし、山本太郎は面白いし、川島なお美は素敵で、西川弘志ら脇も手堅い。このドラマほど会話や感情表現の面白さに惹きつけられる作品も少ないように思う。手練の技が注ぎ込まれた作品であることを否応なく感じさせられます。
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