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インソムニア

インソムニア

INSOMNIA

119

カーティス

3.0

ロビンウィリアムズはミスキャストだと思う

白夜のアラスカを舞台にしたサスペンス映画。殺人犯を追う過程で誤って同僚を銃殺してしまった敏腕刑事。罪の意識と不眠症から徐々に衰弱していく彼の元に、殺人犯が電話をかけてきて…というストーリー。 アル・パチーノ、ロビン・ウィリアムズ、ヒラリー・スワンクという三大オスカー俳優が共演していることに惹かれて鑑賞。とくに期待していたのが殺人犯役のロビン・ウィリアムズ。普段善良な役を演じている彼が悪役をやったら、すごく怖くなるんじゃないかと興味津々でした。 しかし、蓋を開けてみるとアル・パチーノの独擅場状態。本作のアル・パチーノは本当に素晴らしくて、脛に傷を持つ敏腕刑事を熱演。彼が不眠症で弱っていくところが本作のハイライトといってもいいくらい。個人的に好きなのは、フェリーで殺人犯に出し抜かれたときのリアクション。間が抜けているのだけど、寝てないとこうなるよな…という説得力があって印象的なシーンでした。 アル・パチーノの影に隠れてはしまったけど、ヒラリー・スワンクも良かったです。作品の良心というべき新米警官を好演。その生真面目さが、陰鬱な作品の清涼剤になっていました。 期待外れだったのがロビン・ウィリアムズ。人の好さを隠しきれていなくて、凄みがありません。殺人を犯しておきながら自ら刑事にコンタクトをとるような大胆不敵な役なのに、何をしでかすかわからない不気味さがまるでないのです。ロビン・ウィリアムズは素晴らしい役者ですが、悪役には向いていないのだなと思わざるを得ませんでした。 内容についてはうまくまとまっていると思いますが、気になった点が一つだけ。主人公の過去が終盤まで隠されているのですが、早々と明かしてしまった方が得策だったと思います。どんでん返しになっているわけでもなく、むしろ主人公への感情移入を妨げてしまっていると感じたからです。そこはちょっと残念だったかな。

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