ここから本文です

至福のとき (2002)

HAPPY TIMES/幸福時光

監督
チャン・イーモウ
  • みたいムービー 39
  • みたログ 359

3.80 / 評価:85件

束の間の至福の時

  • sol***** さん
  • 2020年4月8日 21時18分
  • 閲覧数 477
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

チャン・イーモウ<しあわせ三部作>最終章ということらしいが、これほど悲しい幸せもあるまいて。

「あの子を探して」「初恋のきた道」はまだおとぎ話的と言えた。本作も前半はコメディ風でどんなハッピーエンド的結末を見せてくれるのか期するところがあった。しかし後半は厳しくどうしようもない社会的現実を目の当たりにさせられることになる。

継母と義兄弟から疎んじられていた18歳盲目娘が貧しい失業者達から示された善意を「至福の時」として心に抱きつつ、父親を捜しに一人旅立つことを決意する。
事故に遭ってしまったその後見人的中年男子の容体がどうなるか全く知らぬまま。その男が書いた「父親からのウソの手紙」を知らぬまま町をさまよう盲目娘を映しながらのエンドロールは全くの想定外。こんな厳しい冷徹な終わり方もあるんだなぁと言葉を失う他なかった。
あれでは娘も中年男もどうなるか肯定的な予測が全くできないのだから・・・

厳しい現実の中でも「内面的幸福」を胸に抱き、希望を捨てず強く生きることの大切さを問うた作品と私は受け止めた。
しかし突き放したような冷徹さの中に、薄い層ではあっても人間の普遍的思いやりが描かれていたこともまた記憶に残っている。

大団円とはならない、これもエンターテイメントの一つの形。佳品

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ