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チェルシーホテル

チェルシーホテル

CHELSEA WALLS

109

adi********

5.0

詩・・美しい言葉を求める心・・

なぜ? 年とともに わたしたちは〈詩〉を求める心を 喪ってしまうの? 美しい言葉 言葉の美しさを、必要としなくなるの? わかりきった、うすっぺらな 意味が意味でしかない言葉 言葉で語れない 人の心の秘密や真実や叫びに 触れようとしない、言葉 テレビも新聞も ネットもメールも 雑誌もカタログもハウツー本も 情報のための言葉ばかり 経済のための言葉ばかり 意味のための言葉ばかり それで 身のまわりを固めて武装して 安心してる なぜ? 詩でなくっても 音楽でも絵画でも 謎なぞでも 〈わからない〉世界に踏み止まって その深みにずぶずぶと 堕ちてゆくまで じっと待てなくなってしまうのは、どうして? + イーサン・ホークは詩人に恋する詩人 ——詩人の定義なんてあいまいだろ? そのとおり 彼は監督として、この映画で 彼自身が美しいと思う 詩のような人びとの人生 壁のなかで暮らす 売れない芸術家たちの横顔を 音楽と 詩と 色彩と 愛と孤独と詩のような映像の 織物のなかへ まるでたいせつな、空想のアルバムを一冊 編纂するように 愛を込め ひとりひとり織り込んでゆく + わたしはニューヨークへ行ったことはないけれど イーサンのガイドで 時間のなかを旅してる気分 2000年のニューヨーク 9.11以後では こんなにやさしくて 痛々しい自己愛のカケラのきらめくような映画は つくれなかったんじゃないか・・と思う それでも いまも あるんだろうか・・ この世界の ニューヨークの 東京の 片隅に チェルシーホテル こんなステキな 芸術家たちの洞窟が・・・ ・・・ ・・・ ・・・ (個人的な告知です。すみません・・しばらく、ここに、レヴュを書くのはお休みしようと思います・・というのも、私は映画がとっても好きなのに・・映画を見ながら、レヴュのことばかり考えてる自分が嫌になってしまったのです・・もっと純粋に、映画だけを見ていたいのです・・まさか私のレヴュを待ってる人もいないでしょうけど・・またいつか・・Au revoir!)

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