チャドルと生きる

DAYEREH/THE CIRCLE

90
チャドルと生きる
3.9

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(4件)

悲しい40.0%勇敢20.0%切ない20.0%知的20.0%

  • dkf********

    3.0

    構成が見事

    劇中のイランの風景や風俗描写の物珍しさばかりに目がいってしまうが、実際は全体の脚本、構成が良く出来ている非常にテクニカルな作品だ。、原題はペルシャ語で「サークル(円)」と言う意味らしい(イスラム世界で女性が生きていく難しさを表現した邦題もなかなかセンスは良いが)。なるほど、観終わって、この原題はこのテクニカルな作品をよく表していることに感心した。気が付いた点だけでも、 ・3編の話をリレー形式で語る ・小窓で始まり、小窓で終わる構成 ・登場人物が示唆する出産、恋愛、中絶、子育て、売春などの様々な女性の一生 ・ラストシーンで登場する女性の全てが一堂に集う など、作品を通して、すべて「サークル(円)」として完結する作りになっているのだ。「映画の作り方」を熟知しているからこそ出来る見事な脚本と演出。イラン映画の底力と監督の才能に敬服したい。

  • 一人旅

    5.0

    イラン女性の抑圧された性

    第57回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞。 ジャファル・パナヒ監督作。 テヘランを舞台に、複数の女性が送る一日を描いたドラマ。 イラン映画界を代表するジャファル・パナヒ監督による社会派ドラマの傑作。イランの首都テヘランを舞台に、さまざまな事情を抱えた複数の女性の姿を描く。 本作の主な登場人物は全員女性であり、画面の主役がある女性から別の女性へと次々バトンタッチされてゆく。ある時には仮釈放中に故郷を目指す女性が物語の主役となり、またある時には堕胎するため刑務所から脱走した女性が主役となる。そのようにして女性たちは画面上で自然にバトンタッチされながら繋がれてゆき、やがてそれは“イラン女性の一生”という一つの大きな円を形成してゆく。原題“The Circle(=円)”が示す通り、イランの女性は社会が定める抑圧の円の中に完全に封じ込められているのである。その実態を暴くことこそがパナヒ監督の狙いであり、同時にイラン女性の沈黙の叫びを世界に向けて代弁している。なぜ世界に向けてかと言うと、イラン社会を批判する内容である本作は本国イランで上映禁止処分を受けているからである。 テーマは“イラン女性の抑圧された性”。ご存知の通り、イスラム社会では女性の自由が大きく制限されている。それは大国イランでも例外ではない。本作ではイラン社会の女性差別的実態が虚飾なしに暴かれる。ある高齢女性は産まれた孫が女の子であることを聞かされひどく落胆する。仮釈放中に故郷を目指す若い女性は身分証もない上に男性家族同伴ではないためバスの切符すら簡単には買えない。またある女性は道端でタバコを吸おうとした所、タバコ売りの男性から「こんな所で女がタバコを吸っていたら面倒だ」と言われる。未婚のまま妊娠した女性は堕胎するため看護師の友人の元を訪ねるが、男性家族の許可がないと手術は受けられないと断られてしまう。またある女性は貧困を理由に幼い娘を捨てようとする。未婚のまま女で一つで子どもを育てることはイラン社会では不可能なのである。普通だったら両親や親類がシングルマザーを支えるべきものだが、イラン社会ではそうした女性は一族の恥と見なされ追い出されてしまう。イランの女性は一人で生きていくことすら許されない。 女に生まれたがゆえに、死ぬまで男性に対する従属的生き方を強いられるイラン女性の悲しみがひしと伝わる。まるでドキュメンタリーのようにリアルな視点で綴られてゆくイラン社会の冷たい現実に言葉を失うのだ。

  • ncy********

    5.0

    ネタバレゴールのないバトンリレー

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • jac********

    5.0

    ネタバレイランの女性の抑圧された現状

    このレビューにはネタバレが含まれています。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

ヴェネチア国際映画祭第57回

金獅子賞

基本情報


タイトル
チャドルと生きる

原題
DAYEREH/THE CIRCLE

上映時間

製作国
イラン

製作年度

公開日
-

ジャンル