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ソラリス (2002)

SOLARIS

監督
スティーヴン・ソダーバーグ
  • みたいムービー 52
  • みたログ 1,135

2.99 / 評価:347件

インセプションを併せてどうぞ。

  • luv******** さん
  • 2020年8月1日 14時50分
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

誰かを愛する時、人はきっとその相手に自分の欠片を見つけている。そこを通じて人と人は繋がるのではないだろうか。だとすれば、通じた相手を失うことは、自分の一部を失うことなのかもしれない。

そこにあったものがなくなったとき、残るのは砂を噛むような毎日で。自分を失った主人公が人間のフリをしながら生きるには、残りの時間があまりにも長かった。

夢は脳内にある記憶の再生だという。外的刺激から想起されても、夢に見るイメージは記憶から再構成されるものらしい。ソラリスが宇宙ステーションによこした「客」たちは、それを見る人の記憶の再構成であった。

追憶の日々に思い出すのは良かった日々ばかりで。それが眼前に甘く再生されたら、その夢から出られるのだろうか。

失った恋人の夢から覚めて、もう一度頭から毛布をかぶって夢の続きを見ようと何度も眠り直したのに、ついに恋人とは会えずじまいだった覚えのある人は少なくないのではないだろうか。

「もう一度あの時に戻ってやり直せたら」その夢をソラリスは叶えてくれる。宇宙ステーションのクルーが帰れなかった理由を主人公が知った時、もう自分も帰れなくなっていた。

劇中に「真実は得られない。あるのは選択だけだ」というセリフがあった。

人間の抜け殻になって残りの人生を生きるのはキツい。嘘でも妖かしでもあの時に戻ってやり直せるなら、きっと自分も主人公と同じ選択をしてしまう。

たとえ真実を得られなくても、かぶり直した毛布の中で夢の続きが見られるのなら。

映画を見て、追憶に洋の東西はないことを知った。大切な人を失った心の痛みになんの分け隔てがあろうか。今禍、この瞬間にもその痛みにうずくまっている人がいるかと思うと、その人の心にどんな心理学者を送ればいいのか。どんな人を送っても共感に誰も元居た場所へは帰れない。主人公が帰れなかったように。誰もが明日は我が身なのだから。

詳細評価

物語
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