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Dolls ドールズ (2002)

DOLLS

監督
北野武
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3.41 / 評価:413件

解説

 近松門左衛門の“冥途の飛脚”の出番を終えた忠兵衛と梅川の人形が静かに身体をやすめている。なにかを囁いているような二人のその視線の先――。松本と佐和子は結婚の約束を交わしていたが、社長令嬢との縁談が決まった松本が佐和子を捨てた。佐和子は自殺未遂の末、記憶喪失に陥る。挙式当日、そのことを知った松本は式場を抜け出し病院へと向かう…。年老いたヤクザの親分と、彼をひたすら待ち続けるひとりの女。事故で再起不能になった国民的アイドルと彼女を慕い続ける孤独な青年。少しずつ交錯しながら3つの究極の愛が展開していく…。

allcinema ONLINE (外部リンク)

映画レポート

(C)Office Kitano
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「Dolls(ドールズ)」─男性の思う“究極の愛”ってどないやねん

つくづく、北野武はロマンチストだと思った。北野監督が初めて純愛に挑んだこの映画。3つのエピソードはいずれも破滅に向う愛。佐和子(菅野美穂)は婚約者の裏切りに自殺を図る。春奈(深田恭子)は顔に傷を負った自分のために、失明した青年に同情する。良子(松原智恵子)に至っては、公園のベンチでン十年も恋人を待ち続けている。ベネチア映画祭で賛否両論を呼んだのも当然だ。恋も人生も謳歌しているイタリア娘が言っていた。「破滅型の恋なんて理解できな~い」と。

と書くと、「これは近松門左衛門の悲恋を現代に蘇らせた」と反論する人もいるだろう。だが見る方にしてみれば、そんなことは知ったこっちゃない。あくまで主人公に共感できるか否かがポイント。以前、その恋が不倫と知り、ショックで万引きに走る女性を演じた某女優が言ってたっけ。「結局それは、男性が描く女性の理想像。そんなに女性は弱くないって」。同感です。

なので北野映画とか文楽だとか、小難しいことは取っ払って「男性の思う“究極の愛”ってどないやねん」ぐらいの気持ちで劇場に足を運んでみては? 物語に異論はあれど、日本の四季を見事に捕らえた柳島克己氏の映像を見るだけでも損はありません。(中山治美)

10月12日より、丸の内ピカデリー2ほか全国松竹系にてロードショー

[eiga.com/10月16日]

映画.com(外部リンク)

2002年10月16日 更新

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