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あずみ (2003)

AZUMI

監督
北村龍平
  • みたいムービー 59
  • みたログ 2,745

3.12 / 評価:509件

いい点も悪い点も

  • cyborg_she_loves_me さん
  • 2018年12月17日 1時10分
  • 閲覧数 1807
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

 ここのレビュー見ると、絶賛する高評価と、クソミソにいう低評価が、両方あるのが面白いですね。
 それは、実際にとてもいい点と、とてもひどい点とが同居してる映画で、そのどちらに比重を置いて見るかで、見え方が全然変わってくるからじゃないかと思います。

 いいなと思うのは、何よりもまず映像(カメラワークやCGなどによる画面の作り)。そして、アクション。さらに、上戸彩さんの愛らしさ、オダギリジョーさんのブッ飛び加減、を始めとする俳優さんたちの魅力。
 要するに、こっちの目に入ってくる一番表層部分の作りは、なかなかよく作られてると思います。

 じつを言えば、本格的な時代劇の殺陣シーンの技術を知ってる人が見れば、この映画のアクションは、お話にならない落第点だろうと思います。
 若くて不慣れな俳優さんたちの未熟さはすべて、カメラワークと画面編集でカバーしています。
 よく見れば、俳優さんたちの動きの大半は、殺陣とは無関係な、ただのキザなカッコつけの動作です。

 だけど、そもそもこれが本格時代劇を目指した映画じゃないのは最初からわかってるんで、そんな小うるさいこと言いながら見る方がダサいことも重々承知しています。
 この映画のアクションが「カッコいい」というのは、そういう意味です。何も考えずにぼーっと見てる分には、たしかに派手で刺激的ではある。

 反面、この映画でだめだなと思うのは、何といってもストーリー。
 何ですかこの、徳川新時代イコール善、豊臣旧時代イコール悪、っていう、中学校の教科書でももう少しマシに書いてあると言いたくなるような、単純な歴史理解。
 そして、刺客(=殺し屋)たが「使命」を語る時の、「悪いやつがいっぱいいるから殺さなきゃいけないんだ」という、いかにも頭からっぽな台詞。

 頭からっぽなのは、戦ってない時の彼らの挙動もそうですね。こんなに無警戒に大はしゃぎする連中が刺客の精鋭だって、そんなアホな。
 あずみが忍者と戦いながら「おい、こいつら鎖を着ているぞ」といってびっくりするって、おいおいこの刺客たち、忍者が「鎖かたびら」身につけてることすら予想しないで戦ってたのかよ、大丈夫かおまえら、みたいな。

 要するに、ちょっとでも知識を持って、考えながら映画を見る習慣のある人にとっては、とても見るに耐えない映画だと思います。

 そう言ったからといって、私は別にこの映画を全面的にけなしてるわけじゃありません。
 私はアイドル映画は大好きです。完全に頭からっぽにして、(この映画の遠藤憲一さんみたいに)かわいいなあ、とか、かっこいいなあ、とウットリしたり、大爆笑したりできる映画は、大好きです。
 しかし他方で、この映画はそこまで単純に頭からっぽにさせてくれないというか、ストーリーのあまりの無知性さがそこらじゅうで気になってしまうのも事実です。

 観客を単純に頭からっぽにさせて楽しませるには、作る側はものすごく周到な計算が必要です。作る側まで頭からっぽでは、観客は嫌になるだけです。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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