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ディナーラッシュ

ディナーラッシュ

DINNER RUSH

99

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5.0

『デリシャス!』と唸ってしまう

 …あらすじは、解説のとおり。  冬のニューヨークのトライベッカにある、イタリアン・レストラン「ジジーノ」が舞台。  冒頭、レストランのオーナーの友人がマフィアに殺害されるところから始まるので、数多くあるマフィアのショバ争いの抗争ものかと思ったら、『ディナーラッシュ』というタイトルどおりの大繁盛している厨房の慌ただしい模様や、客に料理を運ぶウェイトレスやウェーターのてんてこ舞いぶりがテンポ良くハイセンスで繰り広げられる。  そこにギャンブル狂いのナンバー2シェフとウェイトレスの恋物語が絡み、また、オーナーと息子シェフとの事業承継問題も絡んできて、お互いが譲らない険悪なムードだったが、結末では、何という息子思いのお父さんなのでジーンとくる。  このレストランの片隅にはバー・コーナーが設けられていて、そこのバーテンダーが何とも粋で軽妙洒脱。  客からクイズを出させるのだが、あらゆる分野に精通していて百発的中だ。  また、客の中では、料理評論家の女史がパンチの効いた面貌で異彩を放っていた。  異彩を放つと言えば、このレストランを乗っ取ろうと画策するマフィアの二人。  この強面のマフィアの二人は、レストランの一角で傍若無人に振る舞っていたが、結末の強烈なスパイスの利いた料理には、思わず、『デリシャス!』と唸りたくなるほどの見応えのある作品だった。

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