ここから本文です

レッド・ドラゴン (2002)

RED DRAGON

監督
ブレット・ラトナー
  • みたいムービー 231
  • みたログ 4,379

3.73 / 評価:941件

解説

 FBI捜査官ウィル・グレアムは、連続殺人の捜査のため、精神科医のハンニバル・レクター博士に助言を受けていた。だが、偶然目にしたものからレクターが犯人であると判明、苦闘の末に逮捕する。しかし、これが影響して精神的疲労が募り、現役を引退。今は家族とフロリダで静かに暮らしていた。そんな彼のもとをある日、元上司のジャック・クロフォードが訪れる。彼はウィルに、最近起きた二家族惨殺事件の捜査協力を願い出た。一度は断るウィルだったが、殺された家族の状況を知るうち捜査に加わるようになる。それでもなかなか犯人像を割り出せないウィルは、やむなく拘禁中のレクターのもとへ意見を聞きに出向くのだが…。

allcinema ONLINE (外部リンク)

映画レポート

「レッド・ドラゴン」─レクターはどこまでこのゲームをコントロールしていたのか?

「羊たちの沈黙」「ハンニバル」に続くシリーズの3作目。だが、クラリス捜査官の出番はなし。1作目以前の時代設定になっているからだ。代わりに登場するのは、レクター逮捕の際に重傷を負い、若くして引退した元捜査官である。

彼を支える家族との愛や元上司との腐れ縁、そして全米各地で一家を虐殺する「噛み付き魔」の悲しい生い立ちと、彼と盲目の女性との恋……。これまで以上に登場人物たちのバックグラウンドが、この3番目の物語を悲しく彩っている。彼らが背負う人生の広がりが、この映画の地図を作っているのだ。だが一方で、誰がその関係の広がりを支配するかを競うゲーム的な対決が、物語の前面に浮上する。人間的な歴史や悲しみなどものともしない強靭な精神こそ、レクターそのものであるからだ。

だから、初めての愛に目覚めた不幸な犯人の感情の高ぶりや、まさに盲目的な愛に奉仕する女性の一途な行動もまた、ゲームの策略の中に飲み込まれる。しかし果たしてレクターは、そこまでこのゲームをコントロールしていたのか? 1作目のシナリオライターが再度登板して書き上げたこの物語は、レクター以上の大きな力が、ぼんやりと書き込まれているようにも見える。それを「レッド・ドラゴン」と呼ぶことは可能だろう。(樋口泰人)

2月8日より、日比谷スカラ座1ほか全国東宝洋画系にてロードショー

[eiga.com/2月4日]

映画.com(外部リンク)

2003年2月4日 更新

本文はここま>
でです このページの先頭へ