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友情ある説得

友情ある説得

THE FRIENDLY PERSUASION

139

おおぶね

4.0

赤狩りとの関連

 ウィリアム・ワイラーが最初のカラー作品として撮った。「友情のある説得」というのはこの映画には出てこない。Friendly Persuasionというのは「フレンド会の宗派」という意味で、クエーカーを表す。日本でも普連土学園という名門の学校がある。  同じ非暴力で悩む映画に「刑事ジョン・ブック 目撃者」というのがある。ただし、この「友情ある説得」に比べると単純だ。こちらは「ローマの休日」のドルトン・トランボと同じようにハリウッド・テン、つまり赤狩りの問題を抱えながらできた作品だ。ゲイリー・クーパーは「真昼の決闘」にも出ているから使ったのだと思う。こちらの映画も赤狩りを意識した映画であった。「協力」するのかしないのか、戦うのか戦わないのか、大きな問題が突きつけられていて、それに対するワイラーなりの答えだったように思う。公開当時、脚本家のマイケル・ウィルソンがハリウッド・ブラックリストに載っていたため、彼の名前はクレジットに入っていなかった。トランボと同じように後でクレジットが出るようになる。

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