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8人の女たち

8人の女たち

8 FEMMES/8 WOMEN

111

m19********

5.0

オゾン監督が掛けた魔法

映画には魔法が掛けられているのではないか?と最近ふと思った。 例えば、女優さん。 僕の場合、「レッドカーペットをきれいなドレスで優雅に歩く姿」よりも「スクリーンの中で、映画の役柄と相まっている姿(たとえどんな服装であっても)」のほうが断然魅力的に感じる。だから、来日してテレビの出てる女優さんを観るとがっかりすることも少なくない。 映画とは不思議だ。 なぜこうも、全てが魅力的に映るのだろう。 きれいな女優、かっこいい男優、きれいな街並み、或いは家、そこで話される洒落た会話、ドキドキワクワクのストーリー展開・・・・。 全ては、作り物のはずなのだ。 俳優たちは、役を演じてるだけだし、街並みも、家もセットだし、会話は脚本に書かれてるし、ストーリーなんて全くの嘘っぱちだ。 でも、映画を観ているとき、そうは感じない。 だから、映画には「魔法」が掛けられているのだと思う。 さて、この「8人の女たち」はまさに、オゾン監督の完璧な「魔法」が掛っている。 美しい若手女優から、良い感じに色気を見せる中堅女優、大貫録を見せるベテラン女優までが、美しい屋敷でのなかで、予測不可能な出来事が次々に起き、女優たちは歌い、そして踊る。 すべてが楽しく、きれいだ。 木でできたセットも、紙吹雪で作った雪も、全てが美しい。そして、観ていて楽しい。 だから僕は、映画を観続けるのだ。 心からそう思えた作品。 追記 ストーリーは僕の大好きなアガサ・クリスティ風のミステリーなので、クリスティ(日本で言うと赤川次郎や仁木悦子)好きは必見です。

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