11'09''01/セプテンバー11(イレブン)
3.7

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(15件)


  • あき

    4.0

    オムニバスはお得

    世界を代表する監督ばかりなので、きっとお気に入りが見つかるでしょう。私はビィンラディンを捕まえようとする子どもらの話とケンローチのチリにおける9.11と、ショーンペンとボーグナインと今村昌平と豪華キャストの話が好きです。緒形拳がまだ生きてた頃の映画。

  • lon********

    3.0

    ネタバレ最後の作品

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • yab********

    5.0

    聖戦とは、男と女の喧嘩程度のレベルの闘い

     オムニバスだから11人の監督の短編映画の寄せ集めだ。テーマはみな2001年9月11日に起きたあの忌まわしいニューヨークテロ事件だ。糾弾の鉾先は、ビンラディンだったり、イラクだったり、イスラエルだったり、はたまたブッシュだったり。  ”ぼくらは朝をリレーするのだ 経度から経度へと そうして交替で地球を守る”。今CMでも流行っている、谷川俊太郎の「朝のリレー」である。この作品を観ると、世界の名監督が、リレーほどの速さではないが、ゆっくりと駅伝の速さでたすきをつないで、地球を守ることのゴールへ向かって、微力ながらひた走っているように思える。なかには、たすきをつなぎそこねそうな作品もあるが。  僕は11作品のなかでクロード・ルルーシュの作品が一番胸に残った。ニューヨークで唖者の観光ガイドをする男と、そのガイドの時に知り合った唖者の恋人の女の話だ。ふたりは、男がニューヨークのテロ事件の現場でガイドする予定の前の晩に大喧嘩する。喧嘩のしこりを残したまま男は朝仕事に向かう。  残された女は、不安感にさいなまれ、男にメールを送る。  あなたにとって私は何?  1920年代の白黒映画のエキストラ?  マッチ売りの少女?  チャップリン映画の花売り娘?  トーキー映画に迷い込んだ唖者?  テレビではテロ事件のニュースが報道されている。しかし、女は耳が聞こえない。パソコンに熱中している。ただひたすら男との愛と葛藤している。惨劇など予想だにしない。  ふいに男が帰ってくる。男が惨劇をはじめて女に手話で伝える。驚愕の女。愛と葛藤したまま、愛する者を失わなくてよかった。葛藤の末には未来も開ける。試行錯誤もないままに消える愛はあまりにもむなしい。そのむなしさのすぐ先にある絶望的な哀しみに触れなくてよかった。  紙一重の運命なんて思いたくもない。それぞれの人々の、ごくありふれた静かなひとときさえも奪ってしまう権利など誰も持っていない。  今村昌平の作品が言っているように、”聖戦などありはしない”。  聖戦があるとすれば、クロード・ルルーシュの作品にみられる、ごくありふれた男と女の喧嘩程度のレベルの闘いでしかありえない。

  • abu********

    4.0

    それぞれの解釈で

    世界の11人の監督によるテロ事件をテーマにしたオムニバス映画。 個人的に一番好きなのは、ビンラディンを少年達が追いかける話。 あれは笑えました。アレハンドロ監督の映画は、一番ストレートにきました。

  • Kurosawapapa

    5.0

    今村昌平監督はマスターです☆:まとめ付

    2001年9月11日に起きた同時多発テロ事件。 この映画は、世界の人々に衝撃を与えたこの悲劇を風化させてはならないとの思いから誕生したオムニバス作品。 世界各国を代表する11人の監督が、「11分9秒01」フレームという共通の時間枠に、それぞれの “911” を描き出している。 被害者の立場、 加害者の立場、 第三者の立場、 歴史や社会を背景に、様々な視点から迫った本作。 “911” は、歴史上の “点” として起きた事件ではなく、 繰り返されてきた過去の悲劇から “線” となって繋がっていること、 そして全世界の問題であることを知らしめる。 ・人間を麻痺させる社会背景 ・ 負 が 負 を生み出していく愚劣な悪循環 世の不条理や、人間の死と向き合うに、 あたかも11本の矢(作品)が、心に刺さってくるような衝撃を受ける。 怒り、 悲しみ、 慙愧、 やり場のなさ、、、  一番の悲痛は、  “罪深き人間” というものに対峙しなければならないこと。 理念を模索し、 愛を求め、 神に祈り、 皆が必死に生きようと、救いを求めている。 世界の人々に、この現実を受け止めてもらいたい、、、 11人の監督による渾身の力作! そして本作は、今村昌平監督にとっての遺作。 今村監督は、11番目のラストを見事に飾っている。 今村監督 と “911” 、 正直なところ、どう結びつくのか想像もつかなかったが、 冒頭から “蛇” が出てきたのには驚いた。 社会の底辺を描き、土着があり、因習があり、性があり、まさに今村映画! そして、見事に “911” に繋がっていく。 嬉しかったのは、今村組が勢揃いしていたこと。 田口トモロヲ、柄本明、倍賞美津子、麻生久美子、緒形拳、役所広司、北村和夫、市原悦子、丹波哲郎。 一つ屋根の下に、敢えて集結させたような演出は、なんともたまらない。 たった11分間の作品だが、今村監督は自らの流儀を貫き、 完璧に人間の愚かさを描き切っている。 ( IMAMURA:No19/19 ) ===== 今村昌平監督作品レビュー・まとめ ===== これまで、日本映画を巨匠別にまとめて鑑賞した時、一言で表した監督イメージ。 *黒澤明監督   「底力」 *小津安二郎監督 「潔癖」 *溝口健二監督  「癇癖」 *成瀬巳喜男監督 「寡黙」 *今井正監督   「信念」 *岡本喜八監督  「慈愛」 今回、今村監督については、イメージが巨大過ぎて、かなり悩みました。 あえて言うなら「本能」。 自らの本能のままに、一歩も二歩も深奥に足を踏み入れてきた今村監督。 同じパワーでも、 黒澤監督が “上” に向かう力なら、今村監督は “下” に向かう巨大な力を持っている。 今村映画の底には、 暗澹で、汚く、得体の知れない、ドロドロしたエネルギーが満ちている。 貧困や土着とともにある下層民の、体臭を感じさせる人間描写。 今村監督が描く “性” には、夜這いがあり、強姦があり、近親相姦があり、、、 心まで裸にして、人間の本性をえぐり出す。 また、感傷やペーソスは微塵も存在しない、今村流の “重喜劇” は、 加速度的に力を増し、その泥にまみれた無我夢中ぶりが笑いを誘う。 *沸々とした魂のあえぎ *肉の底から湧き上がる欲望 *素っ裸の人間達の逞しきうごめき アグレッシブなスタンスによって作り上げた今村映画の数々は、 どれも皆、底知れぬパワーに満ち溢れています! 「セプテンバー11」を製作した4年後の2006年、今村監督はこの世を去ります。 享年79歳。 今村監督の葬儀の時、マーティン・スコセッシ監督が弔文を寄せたそう。  『 今村昌平監督はマスターです。 』 巨匠、今村昌平監督に謹んで敬意を表したいと思います!

  • yuk********

    4.0

    見えているものと・・・

    911について11の国の11人の監督が自由に製作した作品のオムニバス。 私たちは報道等で史実としていろんな事を知っている。 けれどあった事は知っていても 体験は出来ない。 感覚としては自分の事ではない。 当たり前のことだけど その渦中にいたひとりひとりの気持ちを知る事は出来ない。 本当に『理解する』ということは そういうことを現実に感じたかどうかということなのではないか。 911の報道だって 見ただけで何にも解かっていない。 自分には関係ないところで起きている事だった。 そういう意味で このオムニバスのなかのメキシコの監督の作品が いちばん怖かった。 その場に居たらいちばん怖いのは 『死』だろう。 宗教的にどうとか 社会的にどうとか そんなことを考えている暇はない。 何が起きたかさえわからない人もたくさんいたはずだ。 その中で家族に『愛してる』とメッセージを残す人たち。 その場に居たら私は何をするんだろう。 ショーン・ペンからたどり着いた映画だったけど 彼の作品はおとぎ話のように フィルターがかけられて 直接的ではなかった。 日本からは今村昌平監督が いかにも日本らしい作品を出品していた。 私は好きではなかったけど この嫌悪感と違和感は戦争というものに対して 持っておくべきものかもしれない。 報道のあり方も問うているようだったけど 映画だってそれぞれの監督の目を通してみているのだし 本当のことを知るのはとても難しいことのように思う。 誤差のないように事実をとらえることは 不可能なんだろうな。 真実はひとつじゃないんだから。

  • shi********

    5.0

    ネタバレ素晴らしい

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • byp********

    5.0

    良作を11本観ることができます。

    9月11日にちなんだ、古今東西の11人の監督による 各編11分ほどのオムニバス映画。 実話をベースにしたものもあり、作り話も。 あの青い空の下で起こった、忘れ難い出来事 への悲しみの想いは一貫しているが 背景にあるアメリカ社会に対する風刺的な 問いかけをも感じられるものもあり そこは、創り手がアメリカ人だけではないと いう事にいやおうなしに気付く。 それぞれの思いは短い中にも凝縮されていて 改めて911事件が私たちに後世まで問いかけ ていることを感じぜずにはいられない。 個人的には、イリャニトウ監督の1本に 衝撃を受けた。音、音、音、たくさんの映像を 見せられるより・・響きすぎる危機感なのでは? これほどまでに耳ではなく、心が痛ましく感じるとは・・ ミーラ・ナーイル監督(多分)の真実を元に して創られた1本は、ポロリと・・ 涙なくしては観られなかった。母親の問いかけが 素晴らしい。彼女の台詞を聞き逃しなく。 大人による浪費、結局大人が始める戦争を皮肉った チビッコ捕り物話的なブルキナファソのエピソードは ややコミカルタッチながら、迫ってくるものがあり ます。 もちろん・・・日本版、締めに相応しいメッセージ性 でしたよ。  お見逃し無く。

  • goo********

    3.0

    それぞれの切り口

    01年9月11日のテロ事件を題材に、世界の映画監督11人が11分9秒01(事件の年月日にちなむ)の長さの短編映画を競作したオムニバス作品です。 それぞれの切り口で面白かったり、今一だったりします。 あまり見ないでしょうから紹介を。 見るという方はネタバレになりますので、ご注意を。 印象に残ったのは、アメリカ、ショーン・ペンの作品。 陽のあたらない暗いアパートで、老人が一人暮らしをしている。 彼はベッドで寝ていて、つけたままにしているテレビがついていて、ツインタワーに飛行機がぶつかりビルが崩れていく。 と同時に、老人の部屋に陽があたりだす。崩れて行く速度と同じ速度で。 最後カメラはひいて窓の外に出る。アパートの壁にあった黒い影がまたゆっくりとなくなっていく。 明るくなることの不気味さ、暗さ。印象的なシーンでした。 最初にあったらイランのサミラ・マフマルバフ監督のものも印象的。 小さい子ども(アフガンの難民)相手に寺院の端のようなとこで、授業をしている。 「昨日タイヘンなことがありました。なんでしょう」 と先生が聞くと、「おばさんが、土に埋められて殴り殺された」なんてことを無邪気に子どもたちが話す。 先生はニューヨークの事件の話をして黙祷をうながす。できないと外で再度させる。 授業に使う黒板も手持ちのもので貧相なんだけど、日本とどちらの教育水準が高いのだろうと思わせる。 そして年端のいかないこどもたちが無邪気に話す現実の悲惨なこと。 この悲惨さが戦争を生んでるんだというとこまで思わせて秀逸でしたね。 最後の作品は今村昌平の作品。 最後に選ばれるなんてなかなか嬉しい。確かに一番クオリティは高いと思われる。 第二次大戦で帰還した男は自分をヘビと思って這って生活している。 「聖戦なんてない!」というシンプルなメッセージで、テロもアメリカも切り捨てる切り口がよかった。

  • yso********

    5.0

    ネタバレ秀逸!

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • wei********

    5.0

    イニャリトゥの作品の評価

    物凄く良かった。 真っ暗闇の中、音だけ表現する映像。 たまに差し込まれる悲劇的なカット。 「Does God's light guide me or blind me?」という文章が映し出されるまでの持っていき方に鳥肌がたちました。

  • oak********

    5.0

    羅生門現象

     同じ事件をどの角度から見るかで、見解が様々に相違することを黒澤の映画に因んで「羅生門現象」と言ったらしい。これは、歴史的事件の単なるオムニバスというより「羅生門現象」で、大変素晴らしい作品。11分でこれだけ濃い内容を多様に表現できることに驚嘆した。あえて順位をつけると、イランのサミラ・マフマルバフ、素直に捕らえたインドのミーラー・ナーイル、捻り過ぎではあるがフランスのクロード・ルルーシュなどが素晴らしいと思われ、今村作品は異様過ぎてあまり感心できなかった。

  • どーもキューブ

    4.0

    今村昌平遺作に感動!

    アメリカの2001年9月11日に起きたニューヨークの争いの穴。11人の世界の監督がこのテーマで11分という短い時間で撮りあげたオムニバス映画。ラストに選ばれた今村昌平の遺作に感動した。わずか一週間で撮った本作。さながら今村組の同窓会的豪華キャスト。役所、緒方、倍賞、麻生、柄本、そして主役田口トモロウ。直球な今村監督のメッセージと彼の目指した重喜劇のラストはやはりニュルとした短いドラマに集約されていた。他、ルルーシュの静かな抱き合い。ケンローチのもうひとつナインワンワン。ショーンペンのアーネストボーグナインの存在感。インド、ミラナイールの息子について。メキシコのアレハンドロの暗闇に光る飛び降りる人間。エジプト、ユーセフの監督の自問。ボスニア、ダニス監督の行進。ブルキナファソのイドリッサ監督のコメディ。イスラエルアモス監督のテロ現場の今。イラン、サミラ監督の子供の無垢な笑顔が光り輝き唇を噛む、子供達にナインワンワンは全く通じない、しかし笑顔だ!素晴らしい切り口と争いを憂う!

  • aki********

    4.0

    ちょっと物足りないけど

    なにか結論のような統括があるわけでもなく、各作品間のつながりが希薄なところは、ちょっと物足りない。でもその分11人の監督の持ち味はよく出ていると思う。 レイト・ショーなのは残念。もっと大勢の人に見てもらいたいものだが、DVDで出るのかな?

  • qqa********

    5.0

    衝撃作ばかりだった

    1人約10分の持ち時間―。 ということもあり、本当に自由に描いていました。 こんなん2時間続かないなぁ~ってのが多かったなぁ。 うん、良かった。 若干このスタイルに慣れるのに時間がかかるけど、人々の口から、「貿易センタービル」って言葉を聞くと、えー!行かないでぇ!!!って叫んだ感じでした。 絶対見たほうがいい。 ありきたりな、私はこう逃げたんだ!みたいな映画じゃなくて個々の思いが詰まりすぎてる感じ。 特に中高生、見るべし

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