あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(1件)
- kak********
3.0点
時代は1998年、場所は香港。香港の中国返還直後で 警察や空港の近代化が進む国際都市香港が舞台の作品。 物語は、テロリストの存在は知っていても身近に感じる 事が難しい日本人にとって驚愕の、大都市香港での テロリスト対香港警察テロ対策部隊の攻防を描いていく。 主役は「女帝[エンペラー]」でチャン・ツィイーと共演 したダニエル・ウー。アメリカ出身で香港旅行中にスカウト されただけあって、洗練された国際スターの香りが漂う。 共演は、マカオ出身のカム・コクリョンでテロリストの リーダー役ながらカンフーの師匠のような風格で敵役を好演。 また、香港出身ながら台湾で歌手デビューし、シンガーソング ライターとして活躍のエミール・チョウが香港警察テロ対策 部隊を率いているほか、上海出身で「ジャスミンの花開く」では チャン・ツィイーと共演、リチャード・ギア主演の「オータム・ イン・ニューヨーク」では監督を務めたジョアン・チェン、 マカオの大富豪スタンリー・ホーの娘でカナダの陸軍士官学校卒 のジョシー・ホーが女戦士を好演するなど、バラエティに富んだ 配役がスタイリッシュな映画を生み出している。 しかし、第19回香港電影金像奨で獲得した5部門が、撮影賞や アクション賞など全て技術系だった事が証明しているように、 物語に深みは感じられない。 むしろ個性豊かな俳優が集まり、1人1人に目移りしている間 物語の展開を追うのがおろそかになりそうな映画である。 ただ、さりげなく織り込まれている新空港と、離着陸の難易度が 高く有名だった旧空港の移転の有様は、香港住民にとっては 記念すべき出来事であり、記憶に留めるには格好の作品となった。 平気で子供を戦略に利用するテロ集団と、子を思う親の気持ちは 両立しないように見えるが、見方によって”善と悪”が入れ替わる 際どい一線に焦点を当てた為、アクションが派手な割には切なさが 身にしみる映画になっている。
スタッフ・キャスト
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