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マドモワゼル

マドモワゼル

MADEMOISELLE

85

dob********

5.0

『記憶の中の恋人』

この映画の現在のレビュー投稿は3件 少女の純粋な眼差しで語られるレビューは とても眩しくて 恋愛の痛みも喜びも知っている紳士のレビューは 余りに暖かくて 人を愛する事にまっすぐな淑女のレビューは 本当に素敵だから さて、僕はどう書こうか、、笑。 「マドモワゼル 24時間の恋人」 ハリウッドのロマンチックムービーがお好きな方には 淡々として物足りなく感じるかもしれません この映画、フランスらしい繊細さを醸し出しているが しかしその中にも深い切なさやときめきがあり 少ない会話のやり取りの中にも、洒落た台詞が散りばめられ 何よりも二人の交わす視線で、全てを物語っています フィリップ・リオレ監督、 彼の人間観察への非凡なセンスを感じました さらに恋をする事の喜びも痛みも、涙ではなく表情や仕草で 巧みに表現する主役二人の演技は素晴らしいものでした 例えば、 恋をしてしまったから普段吸わない煙草も吸いたくなる、 煙が目に染みて、涙が出そうになる男の様子に シンパシーを感じたり、 最後ならばせめてと、夜の街をバイクで走らせる二人の表情は 初恋をした少年と少女のようで、なんて素敵に笑うんだろうと 少し羨ましくなったり、 それが心に閉まってある想い出にそっと触れられるような、 微かなくすぐったさを呼び起こしてくれるのです 色々書きたい事はありますが、ほどほどにして、、 一番印象に残ったのは、やはり最後の別れの場面です 哀しいほどに、男と女の違いが鮮明に描かれているからです ここだけ、ネタばれさせて下さい。 <ストーリーを知りたくない方はとばして下さい> **************************** 女 ジュークボックスから「大好きなピクルス」という歌を流す 二人の思い出の「ピクルス」これに反応して、男に笑って欲しいから せめて、笑顔で別れたいから、、、、しかし男は戻ってこない 外を見る、雨の中、青い車が動かずに止まっている 男 男は車を移動させてくるっていったまま戻ってこない もうこれ以上いっしょにいたら別れられなくなる、 ということがよくわかっている それで車の中でじっと耐える、 虚ろな視線で一点を見つめるかのように 女 時計を見て、バックを肩にかけて去ってゆく 残されたものは、栓の開いた口をつけていないオレンジジュース たゆたう煙草の煙、灯台の模型、それだけ さよならの言葉は、要らない と、こんな感じですが、これがまた大人なんです 別れたくないふたり、でもこれ以上はもうダメだってふたりは 何も言わなくてもちゃんと相手のことがわかっています。 お互いを本当に思いやっているからなのでしょう。 とても静かな切ない幕切れです。 しかしこの感覚は、数年前の僕では判らなかった気がします なんで別れの挨拶さえしないで出ていくんだろうって、 何で抱き締めないんだろうって、思った事でしょう しかし今は、この気持ち、とてもよくわかります *************************** きっと彼女がわざと置いていった灯台の模型 あの灯台の光は、ずっと二人の心の思い出を 鮮やかに照らしてゆくのかもしれません 恋をした記憶は、本人にとって 時には、愛する夫や妻や恋人さえ知らない 心に沈む、海より深い秘密なのだろうな 『記憶の中の恋人』その想い出は一生の宝物 僕はそう思いました それにしてもフランスシネマって、 なぜこうも心の襞に直接触れてくるんだろう 『恋するって何て切ないんだろう』 そう思いながら、きっとまた恋をしたくなるんだろうな こんな映画を観てしまうと、、 merci!! mademoiselle&monsier.cinema&madam

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