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黄泉がえり

cyborg_she_loves

4.0

ネタバレ荒唐無稽すぎて

物語が荒唐無稽すぎて、共感する以前に白けてしまいました。  もちろん、どんな映画でも大なり小なり荒唐無稽な部分はありますから、それがここまで気になるのは私の趣味によるところもあるのでしょう。  この映画に感動した方、感動したい方は、以下はお読みにならないことをお勧めしておきます。  死者への思いを持つ人と、死者の肉体の一部とがあれば、一定地域内で一定時間だけ死者がよみがえる、という超常現象が起こった。これは設定なのですから、ありえないとか、非科学的だとかいうようなダサいことを言うつもりは全然ありません。  しかし、いじめられて自殺した生徒の葬儀に、よみがえった当人が葬儀場の外から歩いて入ってくる、という話になると、このよみがえった人の肉体は死者の遺体とは別物だってことになりますよね。葬儀場に、同一の外見を持つ遺体と生体とが両方同時にいるシーンが描かれていることになります。  それを見て参列した人たちが、本人がよみがえったと即座に納得するって、変じゃありません? 普通は、見た目がそっくりの他人が入ってきたと思うでしょう。そっくりに変装して葬儀場に来て何をするつもりだ? と詰め寄るでしょう。  それに、死者への思いと本人のDNAから死者をよみがえらせる超常現象が仮に起こったとしても、その本人が着ている「衣服」や「髪型」はどういう情報をもとにしてよみがえらせるんでしょうか?(笑)戦時中に死んだ勝男君は当時の衣服と坊主頭のまんまよみがえってますけど。  そして、時間がきてその人が消える時には衣服も一緒に消えるって、どういう仕組みで?  これが、「幽霊として帰ってくる」というオカルト仕立ての話なら、こんなダサいことは私だって考えません。  よみがえりの地域や順序に関するコンピュータ解析のシーンがあったり、よみがえった肉体と「へその緒」とのDNAが一致したという話があったり、中途半端に科学を絡める話をするから、こっちも上のような無粋なことを考えてしまうんです。  最初に「荒唐無稽」と書いたのはそういう意味です。  *  追記。  竹内結子さんの死去のニュースにショックを受けて、故人的な追悼の意味で彼女が出た映画を片っ端から見返しています。  17年前だから当たり前の話ですけど、竹内結子さん若くてハツラツとしていて、演技も素晴らしいです。惚れます。この人があんな形で生涯を終えるなんて、今でも信じられません。信じたくありません。この映画のレビューも最初は☆2つにしていたのですが、この竹内結子さんの魅力的な映像を記録した貴重な映画ということで、今回☆4つに改定しました。  (余談ですが、ここには伊勢谷友介くんも出てるので、もうすぐこの映画のDVDとか発売停止になるかもしれませんね。興味ある人は手に入るうちに入手しておかれることをお勧めします笑)。

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