ここから本文です

知りすぎた少女 (1963)

LA RAGAZZA CHE SAPEVA TROPPO/THE EVIL EYE/THE GIRLS WHO KNEW TOO MUCH

監督
マリオ・バーヴァ
  • みたいムービー 0
  • みたログ 14

3.00 / 評価:10件

ジャーロの始祖と呼ばれているが

  • unu******** さん
  • 2008年4月24日 3時09分
  • 閲覧数 381
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

 ヒッチコックを意識した唯のスリラー、といった印象が強い。
凄惨な殺人を直接映し出すシーンなどもほとんどないし、黒手袋の殺人鬼といった定型もでてこない。多分『モデル連続殺人事件』の前に撮られているためにひと括りにされたのだろう。残酷さ、暴力シーンを期待して見ると肩透かしを喰らう。

そして、スリラーとしても平坦な印象が拭えない。同じくヒッチコック的であり、この映画の影響を受けていると言われているダリオ・アルジェントの『歓びの毒牙』と比べても、『歓びの毒牙』が「視覚の不確かさ」という主題を強く打ち出してしたのに対して、この映画はただ物語の形だけを借りたといった感じで、緊張感に欠ける。これといった謎や驚きの結末といったもののないので、スリラーとしては二流品ととられても仕方がないものがある。

 しかしながら、この映画は駄作ではない。『血塗られた墓標』で見られたマリオ・バーヴァの撮影技術の素晴らしさがここでも如何なく発揮されているからだ。特に、冒頭のローマでの殺人を少女が目撃するシーンは、照明の妙によって現出される不安を掻き立てる場所としてのスペイン広場の不気味さ、そこでおこなわれるあまりに幻想的な殺人シーンの美しさには、ただただ画面に見惚れてしまうしかない。

 この映画は厳密にはジャーロではないかもしれないが、この作品がジャーロの始祖として歴史に名が残こすだけの価値はあると思う。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ロマンチック
  • 不気味
  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ