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U・ボート
2013年9月28日公開

U・ボート

DAS BOOT

1352013年9月28日公開

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5.0

深海の圧に抗うちっぽけな存在

自分が生まれる前に公開された映画だが、技術不足を吹っ飛ばす勢いで圧倒された 起承転結のストーリーなどない構成なのに、序盤の穏やかなノリが終わってからは約三時間ずっと目が離せない ピンチになっても、外がどうなっているかを映すことなく進むため、船員たちと同じ緊迫感と恐怖に怯える 攻撃を受けるシーンはカメラも揺れまくり、臨場感が凄い 逆に攻撃を与えるシーンは、グロい死体で視覚に訴えてくるよりよほど辛いものがあった 相手の顔が分からない分、想像力を掻き立て、おかしくなりそうである 計器類は全てアナログで、職人技のように専門分野に長けた船員たちが頼もしい 装置の故障時、艦の角度を変えるために船員を動かすことで重心の位置をずらそうとしていたが、こうした臨機応変な対応を即時決断できる艦長も良かった デジタル世代の現代、徐々に衰えている能力を見せてもらった気がした 潜水艦映画といえば、静まり返る中で響くソナー音に緊張感を募らせる描写が好きなのだが、こんなに死と直結するソナー音は初めてだった 船員たちの表情も皆素晴らしい だが本当の心理状態など、平和な時代に生きる自分が正確に理解できるわけもなく、終始どんなメンタルなのかと考えさせられた 呑気な港の様子も、艦内との対比で白けっぷりが際立つ これまでの全てを無に帰すラストは虚しさだけが残る 今はもう作れない映画 一番思ったのは、深海の圧に耐えられない人間は、地球上でちっぽけな存在であるということ どれだけ必死に抗おうと、自然には到底敵わない そんな人間同士で争うばかばかしさも見せられた気がした 技術不足が気になる点は、見張り台シーンの構図が毎回同じことくらいかな 狭い艦内のカメラワークは本当にすごいと思う 戦争映画だが、個人的に「戦争ってこういうものよね」だとか「戦争は二度としちゃいけない」なんて軽い感想は言いたくない後味だった

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