小さな中国のお針子

BALZAC ET LA PETITE TAILLEUSE CHINOISE/THE LITTLE CHINESE SEAMSTRESS

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小さな中国のお針子
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(24件)

切ない27.3%ロマンチック18.2%泣ける13.6%知的13.6%かわいい11.4%

  • sou********

    4.0

    水の底に沈む、それぞれの恋の思い出。

    ジョウ・シュン見たさだけ。それがこの映画へのモチベーションだったのだが…、とっても得した気分。 もちろん彼女は美しく、素敵なヒロインだった。 その上に、僕が好む要素がふんだんに盛り込まれた内容だった。 文化大革命の煽りを受けて、親の職業のせいで再教育を必要と判断された2人の青年。彼らは、街から徒歩2日もかかる天蓋の農村へ送られる。そこは、共産党員の指導者として村長が統治する場所。一切の西洋文化が否定され、日々過酷な労働を強いられる村人が居た。 ただでさえ下界と隔離された村。更に、共産党に従順な村人にとって、2人は完全なる余所者。2人に対する物珍しさはあれど、馴染みやすい環境ではない。 2人の持ち込んだ持ち物も、村長の一存で処分されていく。特に、若い2人にとって、中国以外の世界を繋ぐ「本」は真っ先に焼き払われてしまう。 だが、先に再教育の為に都会から移り住まされていたもう1人の青年が、いろんな本を隠し持っていて…。 と、まぁ… 知性とは何か?考えるとは何か?引いては教育とは何か?と言った部分の、原始的で大事な事柄を描きつつ…、自由とは、人生とは…そんな事も考えさせられる。 隔離された閉鎖的社会で、村の美しい娘が2人の青年と出会い、世界を知り、知性を知り、恋を知り、人生を知る姿が美しい。 …言い過ぎか?そもそもジョウ・シュンは美しい。 まぁ、彼女故に、この物語が余計に美しく感じるのは…完全に僕の趣味のせいだ(笑)。 なんにせよ、選択というのは、自由に溢れかえる社会ではあまりにも普通の出来事。現代の日本では相反する空想のような閉鎖世界を描く。 選択の余地の少ない彼女の身に起きた事件。そして、次の人生を選択する彼女。その想いや感情をなぞる事すら危ういのだけど…。 時を経て、離れ離れになった2人の青年と彼女。 消えた彼女の面影を浮かべて、大きく成長した2人が語り合うラストは素敵過ぎる。

  • 柚子

    3.0

    純粋な中国の若者たち

    70年代の中国 都会の若者が、再教育なるものを受けるため、田舎に送られ、農業に勤しむ 外国の文化は悪とされ、一切許されず、支配された狭い社会での、息苦しさ、生き辛さ… 海外本を隠し持っていた人から盗み読み、若者たちは生き方を見つける そして、«小さなお針子»は、バルザックに感化される 中国にも、こんな時代があったというお話 今現在、我が息子が、中国の上海に住んでいるせいか、以前見た時より感じ方が変わった

  • dkf********

    4.0

    中国映画の入門編として最適かも

    近代中国の負の歴史である文革と下牧を描いた映画は、例えば「シュウシュウの季節」のように暗く、悲惨な物語が多いが、本作は下牧をテーマにしていてもあまり暗さを感じさせないのが特徴。監督のダイ・シージエは中国人だが、長くフランスで滞在、活動している人であり、本作も自身がフランス語で書いた小説を基にしているとか。つまり、この作品のどこか「垢抜けた雰囲気」はフランス風テイストで作られているからであり、テーマに暗さがないのもそのせいだろう。本作は監督の思い出の中で美化された祖国を外国人の視線から描いた「フランス製中国映画」なのだ。 それは映像にも表れている。ロケーションが良いこともあるが、西洋人のフィルターから見た「エキゾチックな中国」を美化したような美しい映像は、どこか夢幻的な印象さえ受ける。 ストーリーも少しキレイすぎるきらいはあるが、最後にエピローグを描いたことで、全体が引き締まった。 中国産の本当の中国映画はもっと土着的、民族的な要素が強く、その雰囲気が馴染めないという人には、本作は中国映画の入門編としても最適かもしれない。 暗い時代の明るい青春映画として、こんな中国映画があってもよい。

  • rec********

    4.0

    人はどの時代でもどの場所でも知を求む

    ジョウ・シュン演じるお針子の祖父が『一冊の本が人生を変えることもある』と言った。大きく頷いた。それ以外にもひとつの美術作品が、一枚の写真が、ひとつの曲が、一本の映画が、その人を変え人生を狂わされていくさまを私は多少なりとも知っている。現代でもそうなのだから文化革命以後の中国なら尚更だろう。やはり知識は力だし教育は人を動かす。その事をこの作品は声高になる事なく貧しい山間のメロドラマに託して淡々と醸してる。今年は『雲南の子〜三姉妹』という興味深い中国ドキュメンタリー映画も観ましたが2000年以後急速に経済成長してきたこの国の淡い光と淡い影を同時に見れた気がして興味尽きぬ所です。

  • oce********

    3.0

    外国への興味

    文革によって他国の歴史を知ることが出来るようになった時代。 マーとルオは山村で教育実習をしていたが、そこで出会ったお針子によって外国の文化を知る。 それと同時にお針子にも恋をする。 自国の文化だけでは見識は決して広がらないが、他国の文化を知ることによって世界は広がる。 その成長を恋と共に綴る中国の物語だが、フランスが制作というのは興味深い。 だからか学ぶのはバルザックになるのも頷ける。 普遍的なものではあるが、成長後はいるのかなと疑問に思う構成。 キャストは悪くないだけに、もっと節度を持ってほしい。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
小さな中国のお針子

原題
BALZAC ET LA PETITE TAILLEUSE CHINOISE/THE LITTLE CHINESE SEAMSTRESS

上映時間

製作国
フランス

製作年度

公開日
-