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ラベンダー

ラベンダー

薫衣草

107

kak********

4.0

金城武とケリー・チャンのラヴファンタジー

アジアを代表するスター金城武と”クイーン”の称号で 呼ばれるトップ歌手ケリー・チャンが共演したラヴ・ ファンタジー。 金城武は「Returnerリターナー」や「ターンレフト・ ターンライト」など、SF~ラヴ・ロマンスまで何でも こなす実力派。 ケリー・チャンは「冷静と情熱のあいだ」で日本にも ファンが多いが、「インファナル・アフェア」での クールな精神科医役が印象的。また、本作品でも主題歌 を歌っているが、歌手としてもトップ・クラスの大物だ。 この映画は、ケリー・チャンもDVD映像特典のインタビュー の中で語っているが、あたたかく、やさしい映画。 物語は、人間界へ舞い降りた天使が、涙を流し悲しむ人を 元気づけるのだが・・・ あり得ない話の様で、違和感なく引き込まれてしまうのも 二人の演技力というより、人間的な魅力に他ならない。 共演の隣人役イーソン・チャンも人気歌手兼俳優と香港では 当たり前のマルチ・タレント。 脇役は、「バレット・オブ・ラブ」でレオン・ライや瀬戸朝香 と共演したテレンス・イン、「食神」でチャウ・シンチーと 共演したヴィンセント・コック、そして「ワンス・アポン・ア・ タイム・イン・チャイナ/辛亥革命」でウォン・ツァオと共演の ベテラン女優チェン・ペイペイ。 監督兼脚本は、スー・チー主演「スィート・シンフォニー」の イップ・カムハン。 日本なら、お伽話の様な非現実的な物語だが、ケリー・チャンは 愛する者を失い悲しみにくれる役柄だけに、なかなか明るく 健康的な表情が見られない。 それでもコミカルな演出に助けられ、悲壮感が少ないのが救いに なっている。 題名の「ラベンダー」は文字通りラベンダーの花を指しているが 本作品では”香り”がキーワードになっていて、楽しみも増幅する。 フランスの美しい風景も効果的に使われていて、本当に心が和らぎ やさしさが自然に芽生えてくるような作品である。悩みある人も あたたかさに包まれ生きる勇気がもらえるのではないだろうか。

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