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歩道の終わる所 (1950)

WHERE SIDEWALK ENDS

監督
オットー・プレミンジャー
  • みたいムービー 5
  • みたログ 10

4.00 / 評価:5件

オットー・プレミンジャーの隠れた傑作!

  • 一人旅 さん
  • 2016年3月1日 21時15分
  • 閲覧数 406
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

オットー・プレミンジャー監督作。

尋問中に誤って殺してしまった男の死体を隠蔽した刑事・マークが、殺した男の妻・モーガンと出会い恋に落ちていく姿を描いたサスペンス。
フィルム・ノワールらしい陰鬱な映像に加え、捻りの利いた脚本が秀逸。
テーマは愛と良心。モーガンに対するマークの愛が深まれば深まるほど、彼女の夫を殺してしまったことに対する罪悪感は比例的に増大していくことになる。そして、モーガンの最愛の父親が彼女の夫殺しの容疑者にされることで、いよいよマークは良心の呵責に押しつぶされそうになるのだ。
刑事でありながら挫けそうになる良心を、男女間の曇りのない愛情が救い出していく様子が感動的。そこに至るまでの過程にも予想を裏切る展開と壮絶な暴力描写が用意されていて、思わず“えぇっ!?”と呟いてしまうほど。
終末感漂う独特の映像がフィルム・ノワールの最も分かりやすい特徴だとは思うが、本作は映像よりも洗練された脚本に遥かに軍配が上がっている。
そして、何物にも打ち勝つ愛の強さを再確認させる物語はもちろん見応えたっぷりだが、死体を隠したマークと、事件捜査員の間で繰り広げられる息詰まる心理戦もサスペンス的緊張感に満ち溢れている。捜査員による現場検証に平然を装って立ち合うマーク。だがその心は、いつ自分が殺人犯だと気付かれてもおかしくないという恐怖で支配されている。捜査員の予想外の発言に一瞬の焦りの表情を浮かべ、それらしい推理を披露してその場を何とかやり過ごそうとする。愛と恐怖に揺れるマークの複雑な心理状態を捉えた演出が大変素晴らしい。
また、マークと馴染みの食堂の女店主のささやかな交流や、反発し合いながらも最後には手を差し伸べてくれる相棒との固い絆など、差し迫った物語とは対照的に、一抹の優しさと人間的温かさを感じさせる場面も魅力的だ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ロマンチック
  • 絶望的
  • 切ない
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