過去のない男

MIES VAILLA MENNEISYYTTA/L' HOMME SANS PASSE/THE MAN WITHOUT A PAST

97
過去のない男
4.0

/ 198

35%
40%
19%
4%
2%
作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(91件)


  • hor********

    4.0

    味がある

    ちびちび舐めながら飲むウイスキーに合う映画。 まとめ:人の情けとわらしべ長者

  • エル・オレンス

    4.0

    ネタバレフィンランドならでは?の人情味。

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • kih********

    2.0

    ジョークなのか、本気なのか、どちらもか?

     『過去のない男』(英題:The Man Without a Past)というと、逆に過去の「ある」男(=過去に良くない経歴のある男)を思い浮かべるから、これは一体どういう男だろうと思いきや、過去の記憶のない=記憶喪失の男だった。なんだ。  カウリスマキの映画は一風変わっていて、構えてかからないと騙されたり、構え過ぎるとサラリとかわされたり……だから、『過去…』というタイトルから、少々構えてしまった。頭をぶん殴られて病院へ……という時点で、フム、と先が読めた。  ところが、この監督さんのやり口は、死亡診断された男が生き返ったり、離婚話に祝意を述べたり、あり得ないようなことを簡単に組み立てるので、ジョークなのか意味深・ド真面目なのか、わけが分からない。  ともあれ、本作ではこの『男』が良心的な女性と結ばれそうで、何より。ハッピーエンドということだろうか。どうもスッキリしないけど。 (カウリスマキ作品は、もう少し観てみる。どうも、気になるのだ。☆2の評価にしたのが、のちのち恥じることになるかも。)

  • skb********

    3.0

    話のテンポがトロトロしてる

    この作品のテンポは独特である。 キャラの感情が全員抑圧的である。 驚いたり、怒ったりする場面でさえも 大声を上げたり、セリフが早くなったりとかする事がなくセリフを淡々と喋る。 →これを独特の間として 捉えればプラスになるが、 そうでなければ退屈である。 この話は 記憶喪失の男が現れるのだが 内容はサスペンス性がありそうだが 全然ないドラマで、 ラブが少し入ったドラマである

  • 柚子

    4.0

    人の情けが、身にしみる

    フィンランドの片隅で、記憶を無くした男が、のらりくらりと生き延びていく様が、面白い これ以上の貧乏はないと言う状況の人々が、本当に優しい 押し付けではなく、自然な、ごく当たり前のことして、さり気なく… 世知辛い世の中にあって、この作品は人生のお手本にしていきたいと思わせる 一時、カウリスマキ作品にハマっていて、集中して見ていた時期があった 久しぶりに本作見たら、またムラムラと(笑) もはや、どこに何を保存したのか、訳の分からぬ映画ディスクたち 我ながら、困ったものだ(´`:)

  • tim********

    4.0

    渋いね

    この監督の作品はカット数が極端に少ない いや、少ないのではなく、これが映画なのかもしれない スピード重視の乱雑な映画が猛威を振るう中、このような静かで重い映画が一際輝きを放つのだ 

  • kou********

    3.0

    貫く

    この監督は、自分の世界観を一貫して貫き通しているなぁ~ 自分の名前が製作にも入っているという事は、ある意味自主映画ということであるので、こういう自分が撮りたいと思う作家性の強い作品が生み出せるのだと思う。 決して恵まれた製作体制ではないと思うが、こうした映画創りをしている本物の映画作家が、少なからず世界には居るのだと思えることが非常に嬉しい。 ただ、この作品はカンヌでグランプリを獲得するだけの作品だとは思わない。この作品よりも、もっと素晴らしい作品が、この監督にはあるのだが… とは言え、なかなか楽しめた今作、車マニアの監督らしい、相変わらずの車に対する拘りは、登場する車のどれもが高級車ではないまでも、どれもこれも味のある車ばかりで、登場人物たちと同様に、それぞれに歴史を感じる。 それは、衣裳や美術、小さな小道具に至るまで、監督のセンスは素晴らしい。 そして、日本贔屓でもある監督が垣間見えるシーンと音楽が、後半のワンシーンに現れている。 その辺も我々日本人にとっては、何だか嬉しくなってしまう。

  • sin********

    5.0

    ネタバレ教訓

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • rub********

    3.0

    不思議だけど、なぜか許せる

    不思議な作品。 ところどころ、「あれ?」と感じるところがあった。 特に、主人公が列車でなぜかお寿司を食べているところ。 でも、なぜか許せるのが不思議だ。 「北欧=おしゃれ」というイメージをぶち壊された。 おしゃれさよりも、「陰」の部分を映しだしていると感じた。 某ガイドブックの表現を借りると、「リアルフィンランド」が描かれている。 内容はハッピーエンドというか、なんというか。 ただ言えることは、悲しい話ではないということ。 「これが答えだ!」というものがないが、こんなのもいいんじゃないかと思う。 この監督の他の作品も見てみたいと思った。

  • a24********

    5.0

    ネタバレ人情系記憶喪失映画

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • yok********

    4.0

    計算された映像美にじわじわくる笑い。

    アキ・カウリスマキ監督の作品はいつも溜息がでるほどに美しい。 画面の切方、小物のセンスの良さ、色の配置、全てが完璧。 脚本も面白い、じわじわくる笑い。 音楽も場面場面に凝った選曲。 そして、何よりも庶民の人間的な優しさを痛烈に感じさせてくれる。

  • jir********

    4.0

    ザ・演歌

    記憶喪失の人間が主人公ということは、実は特別な人で、とか、何か秘密を抱えているのかな? と、思って観たが全くそうじゃなかった・・・それ所か、ベクトルはむしろ真逆だった さざ波のように、凄い狭い幅の中から決して出ずに静かに物語が進行していくのだが、それが退屈という事にはならずに、ずっと観ていられる 登場人物は皆ほとんど表情を作らないが、まるでサイレント映画のように目や間で語る その一挙手一投足が「次に何が起こるんだろう?」というサスペンスになっていて飽きさせない 監督の厳格なルールとか確固たるアイデンティティーが無ければ出来ない見せ方に感心した それと ハワイに身を潜め~ アロハ~ た太平洋に浮かぶ宝石~♪ という日本語の演歌が流れる所がありそこで気づいたのだが、この作品自体が演歌なのだ 寂しい背中 厳しい世間に耐える様、そしてそれらが傍から見ていると滑稽に見える様 道理で日本人の私の魂が共鳴するわけだ それと、ツッコミを完全に排除すると、コメディはこうなるのか、という勉強にもなった 声に出して笑うまでは行かないが 非常に興味深くなる 未見の人は必見です

  • ********

    4.0

    歌と宗教の共同体

    2002年。アキ・カウリスマキ監督。強盗に殴られて記憶を失った男が、助けてくれた人々の元で、生活を立て直そうとする話。社会の底辺で生きる人々とともに生活しながら、救世軍の女性と恋をする。やがて身元が判明してみると、妻がいて、、、。 「今ここから抜け出したい」というこの監督の一貫したオブセッションを引き継ぎながら、「抜け出したい」という思い、希望を忘れてしまう男を主人公に設定し、それでも新しい生活を明るく築き上げていく過程を描くことで、今ここを抜け出すということが、単に一人の男の主観的な欲望のレベルではなく、人間の普遍的な行動規範のレベルにまで昇華されている。人間ならだれでも、今ここの私とは別の私になりたいものだし、いざ、抜け出してしまえば、そこには、歌と宗教の共同体があり、新しい私を歓迎してくれる。 50年代のハリウッド映画のようなキスシーン。

  • dpa********

    5.0

    ネタバレゼロからの再生、未来には希望がある

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • じゃむとまるこ

    5.0

    人生は温かい

    なじみのないフィンランド映画。 たまたま、同じアキ・カウリスマキ「コントラクト・キラー」を観たら、とても面白かった、好みにあったというか、すっかり嵌ってしまった。 そこで引き続き本作を鑑賞。 ヘルシンキに流れ着いた一人の男、突然暴漢に襲われ瀕死の重傷を負うが一命をとりとめるも、過去の記憶を全てなくしてしまう。 彼の周りの人々の決して豊とはいえない淡々とした生活、彼等はごく自然に彼を受け入れ手をさしのべてくれる。 いいなあこのほどよい距離を保ったでも心優しい人間関係。 人生前にしか進まない、生きてさえいれば何とかなるさ。 彼の周りの全てが温かい。 彼を救ってくれた貧しいコンテナに住む夫婦、救世軍の面々に警備員、彼の犬”ハンニバル”! 彼等との会話が示唆に富んでいて、私たちに人の心の温かさを伝えてくれる。 いいなあこんな映画!! 救世軍の中年女との恋、彼女イルマの初々しい姿には思わす胸がキュンとなる、忘れていた何かを思い出させてくてれる。 何もなくとも前を向いて生きよう、人生は温かい。 愛こそが全ての幸せを与えてくれる・・・ 秀作です。 「コントラクト・キラー」に引き続き、音楽がすばらしい。 特に救世軍バンドのライヴシーンには胸が詰まる。 余談ですが カウリスマキ監督は大変な日本びいきなようで 映画ラスト近くに身元が判明し、妻に会いに行った帰りの列車内でのシーン 唐突に主人公は日本酒を飲み、お箸で寿司を食べている、バックに流れる曲は”クレイジーケンバンド” あまりにも無茶なシーンでびっくりしたが、何故か違和感を感じないのも本作の特徴を良く現しています。 名犬”ハンニバル”も名演です。

  • tom

    5.0

    映画が大好きな人々の映画。

    人を喜ばせたいと思う。 もしくは、人に喜ばれたいと思う。 でも、何の力もない自分。 こんな、憂鬱な日々のなかで、この無力な自分に何ができる? できるのはただ、語ること。 そして、笑うこと。 それが、こんな憂鬱な日々をうるおす、数少ない“抵抗”だ。 くだらない冗談を言うのが、日課であり、生きがいでもある。 ちがう自分を演じてみたい。 ハリウッド映画に出てくるタフガイ探偵のような。 フランス映画に出てくる一匹狼の悪党みたいな。 そんなセリフを言ってみたい。 それは○○の映画のセリフだと、わかるくらいがいい。 くさいセリフなら、くさいほどなおいい。 そのほうがいっそう、映画のなかの世界に生きてるような気分になれる。 現実の世界から目を背けようってんじゃない。 現実は、つらい。 飯食うためには、やりたくない仕事もやらなきゃならない。 時にはウソもつかなきゃならないし。 時には、他人も自分も傷つくことになる。 生きるということは、そういうことだ。 ただ、どんな状況であっても、言えるのは。 なんともありきたりの警句ではあるけれど。 「ユーモアだけは忘れるな。」ということだ。 たしかに現実はつまらないかもしれない。 けれども、自分までもがつまらない人間になってしまったら、おしまいだ。 「冗談が通じない人間にだけは、なるな。」ということだ。 ~・~・~・~ 『過去のない男』は、記憶喪失の男が、見知らぬ土地で、新しい人生をはじめる映画だ。 周囲の人々はみな優しい。 そして、貧しい。 それも、かなり貧しい。 彼らは、学は無いかもしれないし、金はぜんぜん無い。 彼らの生活は、きびしい。 しかし彼らの人生は、映画のなかの登場人物のように、ユーモアとウィットに富んでいる。 記憶喪失の男と、救世軍の女のラブロマンス。 まるで、三文役者のやりとりだ。 たどたどしく、ぎこちない。 けれども、彼らはそうやって、映画の一場面を再現するかのように、名ゼリフの応酬をする。 そこには「愛の言葉ってものは、こういうふうに言うもんだ」という、“映画ファン”の信念のようなものを感じる。 たとえどんなに貧しく、たとえどんなに小汚くても。 こころは、映画のなかのヒーローであり、ヒロインでいられる。 この2人は、まちがいなく“映画好き”だと思った。 記憶喪失の男は、一文無し。 電気工事をしてもらって、記憶喪失の男が言う。 「礼は、どうしたらいい?」 それに対して、電気工事の兄さんが答える。 「オレが死んだとき、情けを。」 彼はまちがいなく、“映画好き”か“ハードボイルド小説好き”だ。 この映画に登場する誰も彼もが、まるで映画のなかの主役を演じるように。 みながみな、ユーモアとウィットに富んだセリフをやりとりする。 この映画のなかの登場人物はみな、映画のなかの登場人物を演じている。 この映画は、そんな不思議な映画だ。 現実の、貧しい男が、また、ホームレスのひとが、また、電気工事の兄さんが。 現実の場面で、こんな知的なセリフを吐くだろうか。 いやたしかに、そんなひともいるだろう。 けれども、一般的に、物質的な貧しさは、ひとの心の余裕まで奪いさってしまう。 腹が減ってるときに、わざわざ見ず知らずの人間と知的な会話を楽しみたいなど、なかなか思うものではない。 もし自分が明日のおまんまにも困る生活になったら、きっと、ユーモアなんて忘れてしまう。 そう思う。 小汚い服を着てぎこちなく、おしゃれなセリフを言う、そのギャップがおかしくて、笑う。 97分中ずっと笑いつづけた。 楽しかった。 そして同時にあこがれた。 かっこいいと思った。 もし自分が明日のおまんまに困る生活になっても、きっと、ユーモアだけは忘れまい。 そう思う。 この映画は、“映画好き”の、“映画好き”による、“映画好き”のための映画だ。 アキ・カウリスマキ監督。 このひとこそきっと、本当の“映画好き”なのだと思う。

  • 一人旅

    4.0

    人生はいつだって再出発可能

    第55回カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ。アキ・カウリスマキ監督作。記憶を失くした男が人生を再出発するまでの過程を静かに見守る。自分の本名すら思い出せない男は、流れ着いた地でコンテナ暮らしを始める。近所の住民とのちょっとした交流や、救世軍の女性イルマとのささやかな出会い。終始静かで至極自然な演出が印象的。何かを失うことで何かを得る。人生は意外とそんなものなのかもしれない。P.S.犬のハンニバルが可愛い。

  • ts_********

    5.0

    何だ、この無表情は

    友人に薦められてDVDを観たが、驚きの連続。 これまでフィンランドに関して何も知らなかっただけに、この作品はある意味衝撃的でした。 まず、出てくる俳優がみんな無表情、フィンランドの人ってみんなそうなのかと思ってしまう。 次に時代背景がまったくわからない。救世軍って、現代でもあのような活動をしているのだろうか。そして、列車の中のシーンで流れる日本語の歌、しかもクレイジー・ケン・バンドの「ハワイの夜」(だったかな)。カウリスマキは親日家?、それにしても選曲がマニアックすぎる。 鑑賞直後の評価は、ダサい60点。しかし、頭の中から離れず、今ではカウリスマキのファンであり、フィンランドは気になる国になりました。そのおかげで、フィンランドの歌手、エマ・サロコスキーを知ることができ、こちらも大ファンになりました。

  • ann********

    5.0

    ネタバレ遊び心があって、ちょっと可笑しい

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • jun********

    4.0

    人生は未来に向かってしか進まない

    静かな感動がさざ波のようにジワジワ押し寄せてくる、フィンランド映画。 夜行列車で、とある町に着いた男は、公園で暴漢に襲われ、身ぐるみはがされる。医者に死亡宣告を受けるが、いきなり生き返り、浜辺でコンテイナーに住む貧しい家族に拾われる。しかし、男には過去の記憶がなく、自分の名前すら分からなかった。 絶望的になりそうな状況でも、常に冷静に、ひたすら着実に前に進もうとする。人生は未来に向かってしか進まず、後ろに進んだら大変なことになるから… 救世軍の女性の控え目な雰囲気、モゴモゴ話す弁護士の意外なまでの聡明さ、独特のユーモアがなんだか良い。そして全編を包む音楽が素晴らしい。 カンヌでグランプリを獲得する作品には苦手なものが多かったんだけど、この作品には本当に感動させられた。ちなみに、作品中の犬、ハンニバル君は、“パルム・ドッグ賞”も受賞しているとこのこと(笑)!

1 ページ/5 ページ中