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キル・ビル (2003)

KILL BILL: VOL. 1

監督
クエンティン・タランティーノ
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  • みたログ 5,871

3.55 / 評価:1,130件

解説

 ひとりの女が長い昏睡状態から奇跡的に目覚める。女の名は“ザ・ブライド”。かつて、世界中を震撼させた暗殺集団の中にあって最強と謳われたエージェント。5年前、彼女は自分の結婚式の真っ只中に、かつてのボス“ビル”の襲撃に遭い、愛する夫とお腹の子どもを殺された上、自らも撃たれて死の淵をさまよった。いま、目覚めた彼女の頭の中はビルに対する激しい怒りに満たされていた。復讐の鬼と化したザ・ブライドは、自分の幸せを奪った者すべてを血祭りに上げるため、たったひとりで闘いの旅へと向かうのだった…。

allcinema ONLINE (外部リンク)

映画レポート

「キル・ビル」─「やっちまいな!」と趣味爆発!

クエンティン・タランティーノという人間は、映画を栄養にして育ってきた筋金入りのおたくである。それもいわゆる芸術映画ではなく、B級、C級の娯楽映画を愛し、浴びるように見てきたことに、非常な誇りを持っている。そして「キル・ビル」は、そんな「オレ」による映画愛の告白だ!

キャラクターを際だたせるセリフでストーリーを引っぱっていた、かつてのタランティーノ映画とはまるで違う。彼はこの作品を、自分の愛するジャンル映画のさまざまなスタイルで引っぱってみせる。日本のヤクザ映画、チャンバラ時代劇にアニメ、香港カンフー映画、マカロニ・ウェスタンなど……。アレもコレも詰め込んで、見事なまでのゴチャ混ぜ状態。この世界にバランスをもたらすのが、タランティーノの個性だ。しかも舞台そのものが、彼がその種の映画を咀嚼して創り出した、オリジナルの「宇宙」になっている。このリアリティのなさが、たまらなく面白い!

つまりこれは「やっちまいな!」という自分の声に忠実に作った、タランティーノの趣味爆発映画。彼一流のアクション・ファンタジーだ。いやもう、ここまで徹底し、映画的興奮を与えてくれれば、言うことなしだよ。(若林ゆり)

丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系にて公開中

[eiga.com/10月28日]

映画.com(外部リンク)

2003年10月28日 更新

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