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西洋鏡 映画の夜明け (2000)

SHADOW MAGIC

監督
フー・アン
  • みたいムービー 5
  • みたログ 21

4.33 / 評価:6件

写真が動けば映画なのかなぁ。

  • pin******** さん
  • 2010年12月14日 16時05分
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

中国版『ニュー・シネマ・パラダイス』というふれこみですが、それはちょっと違うんじゃないでしょうか。

事物起源的な内容で、中国での映画興行の始まりを、京劇の凋落や、恋愛模様と絡めながら描いただけのものです。

冒頭、古い北京の様子を写したフィルムから、物語の中に入っていく場面は、こうした映画の常套手段で、目新しい感じはしませんでした。

その後の写真館の助手を務める主人公が、映画に魅かれていく心情もいまひとつつかみにくいのです。

この中に描かれている映画も、必ずしも魅力的なものではありません。

ここで描かれている映画は、とても原始的なもので、本当にただ写真が動くだけのものにすぎません。

僕たちが心惹かれるのは、劇映画であれ、ドキュメンタリーであれ、作るものの意図が感じれれるものではないでしょうか。

ただ自分が映っているというだけの、ホームビデオの延長にあるようなものは、映画として認められるのでしょうか。

『ニュー・シネマ・パラダイス』の溢れ出るようなキス・シーンとは正反対のもののような気がするのです。

この映画は、その点で観客の心をつかみ損ねているように思えました。

サイレントの映画を見ながら、軽妙な会話をする…多分相声(中国の漫才師)であろう役者の…シーンは面白かったのですが、長く続くとあざとさが鼻についてしまいました。

映画という新しい技術に酔う青年の姿を描くのはいいのですが、清朝の終焉を予見するようなセリフを吐くのは少々行きすぎではないでしょうか。

映画が上映されることで、京劇が凋落していくであろうことをも描いているのですが、現実には京劇の方が魅力的であり、また、この映画の中でも、新しい時す代の動きに寛容な京劇役者の方が魅力的なのはこまったものです。

京劇役者の娘さんを演じた役者さんは可愛らしかったですね。

でも、現実には凋落の一途の映画が、京劇の凋落を哀れむかのようなことを言っても説得力がないと思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ロマンチック
  • 知的
  • 切ない
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